New Road(ニューロード)

menu

医師に転身したスポーツ選手 五輪金メダリストやメジャーリーガーも

◆ラグビー福岡が医学部合格

2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップに出場した、日本代表のWTB福岡堅樹(28)が医学部に合格した。自身のツイッターで「この度、順天堂大学医学部に無事合格することができました。この挑戦は、本当に多くの方々の助けがあって成し遂げられたと思います。この感謝の気持ちを忘れずに、また新たな挑戦の道を歩んでいきたいと思います」と報告した。

 

トップリーグのパナソニックに所属する福岡は、医者を目指すため今シーズン限りでの現役引退を表明している。2020年東京オリンピックの7人制ラグビー出場に意欲を見せていたが、大会が1年延期となったため断念した

 

福岡県出身の福岡は、福岡高校から筑波大学に進み、パナソニックに加入した。ニュージーランドやオーストラリアなどラグビー強豪国のプロチームが参加する「スーパーラグビー」でもプレー。50メートルを5秒8で走る俊足を武器に、ワールドカップに2度出場した。7人制でも2016年のリオオリンピックに出場し、日本のベスト4入りに貢献した。

 

◆柔道世界女王も医学部へ

福岡より一足早くスポーツ界から医師の道を歩み始めたのが、女子柔道の朝比奈沙羅(24)。昨年、獨協大学医学部に合格した。渋谷教育学園渋谷高校から東海大学に進んだ朝比奈は、2018年に世界選手権で金メダルを獲得している。朝比奈の父は麻酔科に勤務する医師。母は歯科医で勤務していたという。福岡も祖父が内科医、父が歯科医と、幼い時から医学を身近だった「医師一家」だ。

◆五輪金メダリスト医師に

世界に目を向けると、アメリカのスピードスケート選手だったエリック・ハーデンは引退後、整形外科医になった。1980年のレークプラシッドオリンピックで500メートルから1万メートルまで5種目で金メダルを獲得。スピードスケートからプロの自転車ロードレース選手に転身し、競技を終えてからウィスコンシン大学医学部に進んだ。

 

◆金メダル8つ獲得した麻酔科医

アメリカの女子競泳選手だったジェニー・トンプソンは、コロンビア大学医学部に通いながら競技を続けていた。1992年のバルセロナ大会から2004年のアテネ大会まで、4大会連続でオリンピックに出場。8個の金メダルを手にしている。現役を引退した2006年に医師となり、ボストンの病院で麻酔科医として働いている。

 

◆広島で優勝した選手も医師に

野球界で有名なのは、ゲール・ホプキンスだろう。ホワイトソックスやロイヤルズなど、メジャーで7年間プレーした後、1975年に広島に入団。移籍1年目は33本塁打、91打点を記録し、リーグ優勝に貢献した。当時から、空いた時間は医学書を読んでいたという。広島で2年、南海で1年プレーして引退。アメリカのラッシュ大学医学部卒業後、整形外科を開業した。

 

メジャーリーガーでは他に、元カージナルスのマーク・ハミルトンが昨年、ホフストラ大学医学部を卒業し、新型コロナウイルス治療の最前線に立つ現地メディアが報じている。ハミルトンは2010年にメジャーデビューし、2011年までの2年間で通算47試合に出場し、打率.197、0本塁打、4打点だった。

 

スポーツの世界で一流となり、第2の人生は医学の道へ。天は二物を与えずというが、並外れた運動能力と努力で2つ目の夢をかなえたアスリートもいる。