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相撲界の八百長撲滅と協会の収益アップへ 元関脇が訴える秘策

◆貴闘力が「相撲くじ」提言

貴闘力は自身の現役時代、真剣勝負はわずか2割で、8割が八百長だったと指摘する。現在は、その割合が逆になり大きく改善されたが、まだ八百長は完全にはなくなっていないと話している。

 

その八百長を撲滅するため、貴闘力が自身のユーチューブチャンネルで提案したのが「相撲くじ」だった。その理由を「ここ一番で苦しい時は八百長をやってしまう。相撲くじにして、八百長は刑事事件にする。厳しい罰則があって初めて八百長がなくなる」と説明。相撲くじを公営ギャンブルにして、違反すれば厳しい罰則を科すべきと持論を展開した。

 

さらに、貴闘力は「土俵はある。演者もいる。経費はシステムをつくるだけでいい」、「場所と場所の間の2カ月間、早く相撲が始まらないかなと楽しみにしてくれる。違ったファンが増える」とメリットを語った。収益を力士の還元できることから「今一番困るのは相撲に夢がないと言われていること。お金ではないというが、子どもの夢イコールお金」と話している。

 

◆赤字50億円 相撲協会の収入源に

日本相撲協会によると、新型コロナウイルスの感染拡大によって観客が大幅に減少し、今年度の収支決算は約50億円の赤字となった。巡業中止も収入が減っている要因となっている。貴闘力は相撲くじが協会の収入源になると訴え、競馬や競輪などで導入されているインターネットで投票券を購入できる仕組みなら、新型コロナウイルスの影響で相撲の観戦者が減っても収益を上げることができるとしている。

 

◆元力士は利権の問題を指摘

一方、ユーチューブに出演した元力士の悟道力は、賭けの対象となっている海外スポーツを例に出し「利権が絡んでくる可能性もある」と事件になる危険性を指摘した。動画視聴者からは「検討の余地はある」、「相撲協会の改善は必須」といった賛同の声が上がる一方、「法改正が必要なので、国会議員を巻き込まないと実現しない」、「相撲はチームスポーツではなく1対1の勝負で、不正が起きやすいので相撲くじは難しいのでは」などハードルの高さを指摘する意見もあった。

 

元関脇・貴闘力は幕内最高優勝1回、三賞14回。闘志を前面に押し出す相撲で人気を集めた。引退後は大鵬部屋の部屋付き親方となり、大嶽部屋として後を継いだ。しかし、2010年に週刊誌が報じた角界の野球賭博問題に関与したとして、日本相撲協会から解雇処分を受けた。

 

相撲界から去った後、自身の現役時代にまん延していた「八百長」について明かしている。昨年9月に開設したユーチューブチャンネルでは、実名を挙げて八百長の詳細を語っている。立ち上げた目的を「相撲界の再生」とし、「相撲協会の人間は膿を出し切ったというが、正直1割しか出していない。残りの9割を出す」と話している。