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大相撲 ツイッターで引退表明の力士 工事現場の誘導員で再出発

◆新型コロナ理由に引退した力士が再出発

新型コロナウイルス感染のリスクを理由に、自身のツイッターで引退を発表した元序二段・琴貫鐵の柳原大将氏が新しいスタートを切った。

 

◆感染リスク低い交通誘導員

ツイッターを更新し「貴闘力関に工事現場の交通誘導(旗振り)の仕事を紹介してもらって働くことになりました!外の仕事なのでコロナの心配も少ないだろうと、自転車で通える距離にして頂きました」とつづった。そして、「これからどうなって行くか分からないですが、働かないと生きて行けないし、自分の生活を少しずつ作っていき、安定するまで模索しながら頑張って行こうと思っています」と続けた。

 

◆感染の不安認められず引退

琴貫鐵は大相撲初場所初日の前日にあたる今月9日、別の力士がアップした動画が問題となり、相撲協会が全力士に禁止しているSNSで引退を表明した。引退の理由としたのは、角界で広がっている新型コロナ感染のリスク。親方を通じて休場の意思を相撲協会に伝えたところ、感染への不安で休場を認めることはできず、出場するか辞めるかの選択しかないと言われたという。

 

琴貫鐵はツイッターに「コロナに怯えながら我慢して相撲を取ると言う選択肢は選べず引退を決意しました。先輩に教えて貰った事や、辛かった経験を今後に活かして、第2の人生を生きて行きたいと思います!」と投稿した。

 

◆生活費足りず母親に負担

琴貫鐵は引退表明後、元関脇・貴闘力のユーチューブチャンネルに出演している。中学卒業後に「安心して入ってこい」と言葉をかけられて佐渡ケ嶽部屋に入門したが、十分な生活費がない中で、相撲に必要な道具やけがの治療費がかさみ、金銭的に苦しい状況が続いていたと明かした。心臓の手術をした際には、手術費用を母親が工面。母親に楽をさせるつもりで相撲の道に入ったにもかかわらず、ずっと負担をかけていたと話した。

 

◆心臓の手術 感染で死亡の恐怖

心臓に疾患があるため、新型コロナに感染した場合は命に関わると考えて引退を決意。昨年、感染した力士が死亡していることから「もしかしたら自分もそうなるのではないかという恐怖がずっとあった。新型コロナにかかって入院するとなったら、また母親にお金を工面してもらわないといけない。また母親に迷惑をかけるのではないかと考えた」と引退を選んだ理由を説明した。母親に引退を伝えた際には「生きていてくれればいいから」と言われたという。

 

琴貫鐵は今後について「できることならウェブエンジニアになって、いろんな人に見てもらえるホームページをつくったりして、しっかりお金を稼いで母親に恩返ししていきたい」と語った。交通誘導員として社会で経験を積み、新しい目標に向かっている。