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時津風親方に退職勧告 止まらない相撲界の不祥事 暴力や八百長に賭博

◆コロナ対策違反で処分

日本相撲協会は臨時理事会を開き、時津風親方(元前頭・時津海)に「退職勧告」の懲戒処分を決めた。先月の大相撲初場所期間中に、相撲協会が作成した新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反して、マージャン店や風俗店などに出入りしていたことが判明したためで、退職金の30%減額も決まった。

 

◆2番目に重い「退職勧告」

懲戒処分は、相撲協会に7段階あるうち「解雇」の次に重い。これに対し、インターネット上で多かったのは「重い処分だが1度目ではないから仕方ない」、「これだけ不祥事が続くと、個人の問題ではなく協会にも問題がある」といった意見だった。

 

◆時津風親方3度目の処分

親方の不祥事や処分は後を絶たない。過去10年間を見ても、最も重い処分の「解雇」や、3番目に重い「降格」が相次いでいる。時津風親方は昨年10月、今回と同様に協会のガイドラインを破って宮城県へ不要不急の旅行をして、2階級の降格処分を受けた。2010年には、野球賭博事件に関わったとして1階級の降格処分となっている。

 

◆野球賭博で「解雇」や「降格」

この野球賭博事件では、大嶽親方(元関脇・貴闘力)が解雇された。さらに、松ケ根親方(元大関・若嶋津)が野球賭博に関わった弟子の監督責任と、大阪にある暴力団関係者のビルを春場所の宿舎として借りていた問題で2階級の降格処分となった。

 

◆八百長問題でも複数の親方に処分

2011年には八百長問題で、事実を認めた竹縄親方(元前頭・春日錦)を職務停止2年の処分となった。本人は処分内容に関わらず退職する意向を示し、協会に退職届が受理された。一方、協会から八百長を認定された谷川親方(元小結・海鵬)は「退職勧告」を受けたが、八百長を強く否定して退職届の提出を拒否したため「解雇」の処分を受けた。

 

◆暴力で処分された親方も

マネージャーや弟子への暴力で処分された親方もいる。熊ケ谷親方(元十両・金親)は2015年、身の回りの世話をしていた男性マネージャーに対し、仕事のミスを理由に金属バットで殴ったなどの容疑で逮捕・起訴された。事件を受け、協会から解雇された。

 

昨年7月には、中川親方(元前頭・旭里)の2階級降格が発表されている。相撲協会によると、中川親方は仕事に不手際があった弟子の背中を蹴り、顔を叩いたという。さらに、この弟子が移動中に居眠りしたことを理由に、腹や胸を蹴ったり殴ったりした。他にも2人の弟子への暴力が発覚し、日常的に「殺す」、「解雇する」などの暴言を吐いていた。

 

◆名門の親方2代続けて不祥事で退職

時津風部屋は歴代最長69連勝を記録した大横綱・双葉山が創設した名門。しかし、先代の時津風親方(元小結・双津竜)は弟子に対する暴力事件で2007年に解雇された。この問題により、今回、退職勧告を受けた時津風親方は急きょ現役を引退して部屋を継いだ。親方が2代続けて不祥事で退職。そして、相次ぐ相撲界の問題。名門再建も相撲協会の信用回復も道は険しい。