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時津風親方の違反発覚から3週間 処分めぐり強まる相撲協会への批判

◆コンプラ委の処分案は「退職」

時津風親方の処分を協議する日本相撲協会の臨時理事会が、今月22日に開かれる。それに先立ち、相撲協会のコンプライアンス委員会は「退職が妥当」とする処分案をまとめたと報道されている。こうした動きに対し、インターネット上では時津風親方よりも相撲協会への批判が高まっている。

 

◆ガイドライン違反 週刊誌が報道

時津風親方は、「不要不急の外出を控える」といった相撲協会による新型コロナウイルスの感染対策ガイドラインに違反し、1月の初場所中にマージャン店などへ行ったと週刊誌に報じられた。相撲協会は時津風親方に聞き取り調査を行うなどして事実確認をするため、第三者によるコンプライアンス委員会を設置した。

 

◆臨時理事会は発覚から1カ月後

週刊誌が、この問題を伝えたのは1月27日。時津風親方は、すでに退職届を出していると複数のメディアが報じている。だが、「臨時」の理事会が開かれるのは問題発覚から約1カ月後。ネットでは「処分するのであれば、慎重な事実の裏付けが必要」とする声が一部で上がる一方、大半を占めるのが対応の遅さへの批判だ。

 

◆「処分まだ」ネットで驚き

コメントには「なぜ処分を決めるのに、こんなに時間がかかるのか。『臨時』なのに対応が遅すぎる」、「これだけ時間がかかると、相撲協会に、しがらみや不都合なことがあると疑ってしまう」、「まだ処分が決まっていなかったことに驚いた」といった厳しい意見が目立つ。

 

時津風親方のガイドライン違反は、昨年9月以来2回目となる。当時は外出が原則禁止されていた中、宮城県でゴルフをしていた。理事会からは2階級の降格処分を受けている。わずか4カ月後に2度目の違反となれば、厳しい処分は避けられない。

 

◆矛先は休場続く横綱への対応にも

さらに、ネットの疑問の矛先は、相撲協会の横綱への対応にも向けられた。初場所は鶴竜が腰の不安、白鵬が場所直前の新型コロナウイルス感染で、両横綱が休場した。初日から横綱不在となるのは3場所連続だった。これに対し「時津風親方の処分もさることながら、本場所に全く顔を見せない2横綱の処分はどうなっているのか」、「親方にも横綱にも問題を指摘できない協会の体制に問題がある」などと厳しい声が上がっている。

 

◆横審は緊急事態宣言で中止

横綱に関する案件については、相撲協会の諮問機関「横綱審議委員会」がある。1950年に3人の横綱が途中休場したことをきっかけに設置され、相撲協会に答申や進言をしている。白鵬と鶴竜には、昨年11月の定例で「注意」を決議し、初場所への出場を求めていた。ただ、あくまで相撲協会に進言する立場で、存在の必要性を疑問視されることもある。横綱審議委員会は通常、場所後に開催されるが、新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、初場所後の会合は中止となっている。

 

問題が起きたときこそ問われる組織の対応力。スピード感や厳しさを欠けば、周りの信頼は得られない。