J3岐阜が、浦和の元日本代表MF柏木陽介に獲得オファーを出していることをスポーツ報知、スポーツニッポンが6日付の紙面で報じ、大きな反響を呼んでいる。

 

 浦和に在籍12年目の柏木は沖縄キャンプ中の先月4日、FW杉本健勇と飲食店を貸し切って外食をしていたことが判明。新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてクラブで外食は禁じられていたことから、罰金と厳重注意処分を受けた。家族以外の知人と外食した昨秋に続いてクラブの規律違反を重ねたことから、チームは合流を認めず。クラブ側は16日、移籍先のクラブが決まり次第、退団することで柏木と合意したと発表していた。

 

 実力屈指のMFであることは誰もが認めるが、チーム編成が固まった開幕前に加え、クラブ内規のルールを何度も破ったことから他クラブは獲得を見送り、移籍先が難航。その中で、浦和の下部組織出身の小松裕志氏が今月から新GMに就任した岐阜がオファーを出した。昨季J3で6位に終わった岐阜は前FC東京コーチの安間貴義監督を招へい。J2昇格を目指す中、司令塔として卓越した技術でチャンスを生み出す柏木が加入すれば大きな戦力になる。

 岐阜のサポーターからはSNS上で「J2昇格に向けてこれ以上ない戦力補強かもしれないけど、個人的には嫌です。レッズで何度もルールを破り、イメージが良くない」、「うーん、岐阜サポとしてはなんか複雑な気持ち…。若手にとってお手本になるような人間じゃないし短期間でいなくなる気がする」などの声が。一方で、「柏木はサッカーができる環境を与えてもらったことに感謝の気持ちを持ってほしい。チームも彼を特別扱いせず、厳しく接するべき。J1で長年やってきた技術はJ3で間違いなく抜きん出ている。変わった姿を見せれば、おれたちサポーターも声を張り上げて柏木の背中を押す」というコメントも見られた。

By New Road 編集部

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