2023年10月14日(土)、山形県新庄市で「新庄キャッスルサイドリレーマラソン」が初開催されました。会場は新幹線も停車するJR新庄駅から徒歩約20分、大会名の通り新庄城跡のある最上公園前を含めた1kmの周回コース。当日は子供から大人まで、たくさんの参加者が集まりました。なお、指定駐車場からはシャトルバスも出ています。

新庄市民文化会館で受付や開会式を行った後、すぐ前から第一走者がスタート。本大会では1人1周を最低周回数として、あとは誰が何周走っても構いません。そのため、1kmさえ走り切ることができれば、年齢性別を問わず参加できる大会です。職場の仲間や家族、友人などとチームを組むほか、ソロ部門を1人で走り切るランナーも見られました。

タスキの中継ポイントはスタート地点のすぐ近く。周回1kmのため、数分すれば選手がやってきます。1周毎に交代したり、何周かで交代したり。各チーム、あらかじめ戦略を練って参加しているようでした。中には中継毎にクジを引いて、次の走者を決めているチームも。自分たち次第で色んな楽しみ方ができるのは、本大会の特徴と言えるでしょう。前の選手が見えると「頑張れ!」「あと少し!」などと大きな声を出し、お互い応援し合う姿は素敵です。

ゴール地点になっているのは新庄城のあった最上公園。趣のある石橋を渡り、完走テープを切ります。リレーマラソンのため基本的に1人ずつ走りますが、ゴールだけは全員揃っての並走が可能。一緒に走った仲間たちと笑顔でゴールする選手たちの表情は、とても達成感に溢れていて印象的でした。ゴール写真は、きっと大切な記念となるでしょう。

大会終了後は表彰式。優勝チームはもちろん、誰にでもチャンスのある色んな賞が用意されていました。中には「自分たちが!?」と受賞を驚かれている姿も。これは嬉しいサプライズです。

ちなみに本大会、会場内にはキッチンカーも出店していました。仲間が走っている間に休憩がてら食事したり、走り終えてからその場で打ち上げしたり。走らない人でも、家族や仲間の応援がてら訪れ、食を楽しむことができます。また、同日は新庄駅すぐの場所で、秋の味覚を存分に楽しめる『新庄味覚まつり』も開催。食と運動、まさに街全体を巻き込んだ複合イベントとなり、とても大勢が訪れて賑わう1日となったようです。

コースはキレイに舗装されていて走りやすく、距離も程よい本大会。家族や仲間と絆を深めるのにも良いのではないでしょうか。職場で参加されたチームが多かったようですが、きっとより強い団結感が生まれたことでしょう。来年も同時期の開催を予定しているようですので、気になる方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。新庄市や近隣はもちろん、観光がてら少し遠方から訪れても楽しめるイベントと言えそうです。

新庄キャッスルサイドリレーマラソン 公式ホームページ

By 三河 賢文 (みかわ まさふみ)

“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かした技術指導も担う。ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。

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