ランニングは誰でも始めやすい運動の一つです。しかし、怪我やモチベーション低下、環境変化などさまざまな理由から、やめてしまう方も多く見られます。せっかく始めたランニングですから、「できれば長く続けたい」というのが本音ではないでしょうか。そこで、続けるためにおすすめの取り組み方や考え方など、6つのポイントをご紹介します。

目次

1.距離や時間は段階的に高めていく

まずは、短い時間や距離から取り組みましょう。日々のランニングは、「楽しかった」「もう少し走りたい」と思える程度で終えるのがおすすめです。いきなり疲れ果てるまで走れば怪我のリスクが高いほか、頭の中で「ランニング=疲れるもの、辛いもの」というネガティブなイメージができてしまいます。継続していけば体力や筋力が養われ、自然と走れる距離・時間は伸びていくもの。「楽しかった」で終われるレベルが上がるので、それに従って段階的に取り組みましょう。

2.走ることを義務化しない

ランニングは、ある程度の頻度で継続してこそ効果が得られます。例えば走ることを1週間やめてしまうと、再開したときに体力が低下している(戻っている)と感じるでしょう。これは間違いありませんが、だからといって「毎日走らなければいけない」などといった義務感にとらわれないようにしてください。

毎日走ることを目標にするのは構いませんが、仕事などで走る時間が確保できなかったり、気分が乗らなかったりすることは誰でもあります。それでも無理矢理に「走らなければ」と取り組むと、いつの間にか自分で自分を縛ることになり、走ることが楽しくなくなってしまうかもしれません。怠惰になるのは良くありません(そのまま結局やめてしまうので)が、「走れないこともあって仕方ない」くらい楽な気持ちで取り組むのがおすすめです。

3.一緒に走れる仲間を作る

一人で走るのも良いですが、仲間がいると走るモチベーションを維持しやすくなります。練習会などがあれば定期的に走る理由になりますし、気分が乗らないときなどは仲間が相談相手になってくれるでしょう。また、同じ距離でも、仲間と喋りながら走ればあっという間。一人で走るより、もっとランニングが楽しい時間になるかもしれません。もちろん、中には「一人で走るのが好き」という方もいますが、家族や友人を誘ったり、近くで活動しているクラブやサークル等の練習に参加してみたり、一度試してみる価値はあるでしょう。

4.イベントや大会など目標を作る

何をするにしても、目標があれば意欲が上がるものです。例えばダイエットなら、目標体重を決めて取り組むと良いでしょう。それ以外であれば、イベントや大会などに思い切ってエントリーしてしまうのがおすすめです。「2か月後に10km走れるようになる」「1年でハーフマラソンに挑戦する」など目標が明確になると、それに向けて走り続けられます。何も目標がないと「何のために走っているのか」という疑問が浮かび、モチベーションが低下してしまうかもしれません。

5.気持ちの上がるアイテムを身につける

スポーツ用品店に行くと、ランニング用のウェアやシューズなどのアイテムが豊富で驚くかもしれません。最近は、デザインのラインナップも増えました。走るうえでは機能性も重要ですが、見た目のデザインにもこだわりましょう。色や柄など好みのものを選べば、それだけで気持ちが上がります。お気に入りのアイテムを身につけて走ること自体が、日々の楽しみになるかもしれません。一緒に走る仲間がいれば、お揃いのアイテムを選ぶのもおすすめです。

6.練習だけでなくケアも行う

走った後は、必ず身体をケアしてあげましょう。マッサージやストレッチ、あるいは温浴など、自分でできるケア方法はさまざまです。走れば誰だって疲労しますし、筋肉は少なからずダメージを受けます。そのまま放置してしまえば、怪我に繋がりかねません。実際、怪我を理由にランニングをやめてしまう方は多いようです。できれば怪我が起こりにくい適切なランニングフォーム等を身につけるのがおすすめですが、ケアを行うかどうかでも、翌日に残る疲れや怪我のリスクは大きく違ってきます。また、身体に痛みや違和感がある際は、走らずに身体を休ませてあげることも大切です。

楽しみとして走り続けよう

ランニングは年齢性別を問わず、本来であれば長く続けやすい運動です。健康にも良い効果が期待できますし、走った後に得られる清々しい達成感は気分をリフレッシュさせてくれます。日々を豊かにしてくれる楽しい習慣として、ぜひ長く取り組んでいってください。

By 三河 賢文 (みかわ まさふみ)

“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かした技術指導も担う。ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。

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