まだ関東は梅雨入り前ですが、暑かったり雨が降ったり不安定な天気が続いています。こういう時期は体調を崩しやすいので、ストレスを溜めず栄養や休息もしっかり取って過ごしたいですね。そのための一つの方法として、やはり運動はおすすめです。

2023年5月21日(日)に開催された『柴又100K』へ出場し、無事に完走することができました。東京都葛飾区の柴又公園をスタートし、埼玉県を通って茨城県の五霞町へ。そこから折り返し、再び柴又公園へと戻ってくる100kmのウルトラマラソン大会です(60km部門もあり)。

大会前はトレーニングの強度を落として調整。マッサージやストレッチ、マシンを用いたセルフケアなどを自分なりにしっかり行いました。…が、当日は朝起きてみると呼吸がおかしく、なんとなく体調が悪い。しかし、ダメと思えば止めればいい。眠気がなくなって身体が活動を始めれば大丈夫だと信じ、始発で会場へ向かいました。やはり体調は「何か変だか」と感じるものの、いざ会場に到着すると気分は上がります。

実は本大会、私は第1回から出場・完走しています…トウモロコシの仮装で(バナナじゃありません)。第11回大会ですが、一度中止になっているので今回が10回目。一部のランナーやスタッフの方は「トウモロコシの人」として覚えてくれており、声を掛けてくれるので、もう普通のランニングウェアでは走れません。声を掛けてもらえると嬉しいんです。

朝は涼しかったですが、日中は気温が高くなる予報。加えて体調不安があるため、無理しないよう自分に言い聞かせながら、密かに目指していたサブ9(9時間以内での完走)ペースでスタートしました。9時頃から暑くなり始め、予想より早い段階からトウモロコシはサウナ状態に。週4日ほどサウナに入るので暑さには強い方ですが、立ち止まると籠った熱気でフラッとするほどです。また、体調は不安定で足もいつもより疲労が早く、30km過ぎからペースが落ち始めました。

目標は達成したい。ですが、私の中でもっとも大切なのは「楽しんで走る」こと。しばし悩みながら走りましたが、50kmに到着したあたりで一旦リセットし、目標をサブ10(10時間以内での完走)に切り替えました。プロ選手と違って順位を競っているわけではありませんし、何より無理しても楽しくありませんから。

折り返しコースのため、後半は多くの後続ランナー、そして3時間後にスタートした60km部門のランナーに会うことができます。いつも通り、すれ違う他ランナーに「ファイト」「ガンバ」「ナイスラン」なんて声を掛けながらゴールを目指しました。途中で知り合いが応援してくれたり、往路で見かけた方が「おかえり!」と言ってくれたり。変化の少ない河川敷をずっと走るのはなかなか辛いですが、こうした一声だけで前に進めるものです。

10時間ギリギリを狙ってペースメイクしましたが、ラスト15kmから調子が戻ったので少し上げました。ゴール前なんて多くの声援が飛び交うので、自然とラストスパートに。結果、「9時間54分40秒」でゴールにたどり着くことができました。「今年もトウモロコシですね!」なんて言ってくれるランナーもいて、キツくとも楽しい100kmの旅でした。運営スタッフやボランティア、そして応援してくれた方々に心から感謝です。

柴又100K公式ページ

By 三河 賢文 (みかわ まさふみ)

“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かした技術指導も担う。ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。

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