トライアスロンは、2016年のリオデジャネイロ大会からパラリンピックの正式種目になった種目。肉体の限界に挑む選手たちの精神力や持久力、判断力、そして選手たちを支える「人」や「物」が見どころだ。東京2020パラリンピックでの観戦前に、競技の特徴や魅力などを確認しておこう。

目次

トライアスロンの競技概要

トライアスロンでは750mの「スイム」、20kmの「バイク」、5kmの「ラン」の3つの種目を連続して行い、合計タイムを競われる。3種目合計の距離は、オリンピックと比べて半分程度だ。なお、東京2020パラリンピックで、日本代表は男子3名・女子4名の選手が出場する。

<スイム>

どのクラスも飛び込みは行わず、水中からスタート。PTVI(視覚障害クラス)の選手は、ガイドのサポートを受けながら泳ぎぐ。PTWC(座位クラス)の選手は膝関節を固定する装具の二ブレイスの着用が認められており、PTS(立位クラス)の選手には補助器具の使用は認められていない。

<バイク>

クラスごとに使用する自転車が異なる。PTVI(視覚障害クラス)の選手は、ガイドと一緒に乗れるタイプのものを使用。PTWC(座位クラス)の選手は、仰向けに横たわって手で漕いで進むタイプのものが使用される。また、PTS(立位クラス) の選手はロードバイクを使用。なお、障害に応じてロードバイク改造が認められている。

<ラン>

PTVI(視覚障害クラス)の選手は、ガイドに繋がれたロープを頼りに走ります。PTWC(座位クラス)の選手は競技用車いすを、PTS(立位クラス) の選手は競技用車いすを使用する。

東京2020パラリンピックでの実施種目

東京2020パラリンピックで行われるトライアスロンの実施種目は下記の通りだ。

  • PTWC(男子・女子)
  • PTS2(女子)
  • PTS(男子)
  • PTS(男子・女子)
  • PTV1(男子・女子)

トライアスロン競技の見どころ

種目を転換する際の準備は「トランジション」と呼ばれ、第4の競技ともいわれるほど選手たちにとって重要だ。選手一人ひとり補助器具やマシンに個人差があるので、着脱や乗り換えの時間差が生まれやすく、トランジションをいかに短くするかの工夫に注目していただきたい。

また、障害がありながらも競技を可能にする「物」と、選手たちを支える「人」なしでは競技を行えない。PTWC(座位クラス)の選手の着替えや乗り換えをサポートする「ハンドラー」、そしてPTVI(視覚障害クラス)の選手とともに競技に取り組む「ガイド」は、パートナーとして選手たちとレースに参加。厚い信頼関係で結ばれた選手とパートナーの間には、強い絆がある。そして、手に障害がある選手は片手でブレーキできるような自転車を使用したり、着脱しやすい義足を使用したり、物を使いこなすことが勝敗を左右するといっても過言ではない。さまざまな障害を抱えながらも、さまざまな道具や人を駆使して果敢に競技に取り組む選手たち。その姿に、「人間の無限の可能性」を感じられることだろう。

クラスと内容

パラリンピックのトライアスロンは、障害に応じて次のクラスに分かれている。

  • PTVI:視覚障害クラス。競技全体をガイドとともに行う。
  • PTWC:座位クラス。バイクはハンドバイクを、ランは車いすを使用して競技を行う
  • PTS25:立位クラス。バイクとランは障害に応じて補助具の使用やバイクの改造などが認められている

PTWC(座位クラス)PTVI(視覚障害クラス)は障害の程度によってさらに分類され、トライアスロン全体で合計9つのクラスに分類。公平に競うため、障害の重い選手は時差スタートか、規定にのっとり補正されたタイムが使用される。

東京2020パラリンピックでの競技スケジュール

東京2020パラリンピックでは、下記のスケジュールでトライアスロンが行われる。

  • 828()
  • 829()

まとめ

スイム・バイク・ランの過酷な3種目を駆け抜ける選手たちの、強じんなスタミナと精神力、柔軟な対応力には驚かされるだろう。また、選手たちを支えるガイドやハンドラーとの厚い信頼関係にも注目したい。興味を持たれた方は、ぜひ東京2020パラリンピックでトライアスロンを観戦してみよう。

▼参考
東京2020公式サイト
パラサポWEB
NHK東京2020パラリンピックサイト

By New Road 編集部

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