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東京2020パラリンピック「パワーリフティング」の競技解説

パワーリフティングは男子が1964年の東京大会、女子は2000年のシドニー大会から、それぞれパラリンピックでの正式種目になった。選手たちの屈強な上半身の肉体。そして緊張感がただよう中、一瞬の競技時間にこれまでの練習のすべてを込める選手たちの驚異的な集中力が見どころだ。東京2020パラリンピックの開催前に、競技の概要や魅力などを確認しておこう。

パワーリフティングの競技概要

パラリンピックのパワーリフティングは下肢や腰に障害があり、立位で競技を行えない選手が競技する。一般のパワーリフティングでは「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の3種目の合計が競われるが、パラリンピックでは「ベンチプレス」のみの実施だ。

パラリンピック用のベンチプレスに、足を伸ばして横たわった状態でバーベルを持ち上げる。そのため、足で踏ん張ることはできない。この体勢は想像以上にバランスを保つのが難しく、高度な技術が必要である。

競技が始まるとラックからバーベルを外し、腕を完全に伸ばした状態でバーベルを支える。そして、審判の合図でいったん胸まで下ろし、再びバーベルを上げるのだ。この一連の流れを順番に3回行い、もっとも重いバーベルを持ち上げた選手が勝利となる。

パワーリフティングにクラス分けはなく、男女各10階級の体重別で行われる。なお、下肢の一部を切断している選手は、切断範囲に応じて加味さ体重で階級を分けられる。日本からパワーリフティングに出場するのは、男子3名・女子1名の選手たちだ。

東京2020パラリンピックでの実施種目

東京2020パラリンピックで行われるパワーリフティングの階級は、下記の通りとなっている。

<男子>

  • 49kg
  • 54kg
  • 59kg
  • 65kg
  • 72kg
  • 80kg
  • 88kg
  • 97kg
  • 107kg
  • 107kg超級

<女子>

  • 41kg
  • 45kg
  • 50kg
  • 55kg
  • 61kg
  • 67kg
  • 73kg
  • 79kg
  • 86kg
  • 86kg超級

パワーリフティングの見どころ

足の踏ん張りを使わず上半身だけでバーベルを持ち上げるのは、想像以上に難しい。そのうえ、バーベルは左右どちらかに傾いたりせずに、まっすぐに上げる必要がある。そのため、選手たちのパワー力とコントロール力が試される競技と言えるだろう。また、約3秒という一瞬の競技時間にこれまでの練習の成果をすべて出し切る、強い集中力と精神力が必要となる。

競技の成功はランプで分かるようになっているので、誰が見ても分かりやすいだろう。張り詰めた緊張感の中、選たち手が競技に成功すると、会場は大歓声に包まれる。上半身だけで自身の3倍にもおよぶ重量を持ち上げる、選手たちの鍛え上げられた上半身の肉体にも注目したい。

東京2020パラリンピックでの競技スケジュール

東京2020パラリンピックでは、下記のスケジュールでパワーリフティングが行われる。

  • 826()830()

まとめ

バーベルを持ち上げる一瞬のために、選手たちは腕や肩、胸などの上半身を徹底的に鍛え上げ、自身の3倍にもなる重さのバーベルを持ち上げる。東京2020パラリンピックでは力強い肉体と、屈強な精神力を兼ね備えた選手たちの熱い戦いが見られだろう。選手たちの姿を、ぜひ目に焼き付けていただきたい。 

▼参考
東京2020公式ホームページ
パラサポWEB
NHK東京2020パラリンピックサイト