New Road(ニューロード)

menu

東京2020パラリンピック「ゴールボール」の競技解説

1976年のトロント大会から、パラリンピックの正式種目になった「ゴールボール」。目が見えない選手だからこそ繰り出される、テクニックや駆け引きが見どころだ。ここではゴールボールについて、競技概要や魅力、東京2020パラリンピックでの実施スケジュールなどをお届けしよう。

ゴールボールの競技概要

ゴールボールは視覚障害を抱える選手が出場する、パラリンピック特有の競技だ。コートでは3人対3人で攻めと守りを繰り返しながら、ボールを投げ合ってゴールに入れ、得点を競う。なお、試合は前後半それぞれ12分ずつ、計24分となっている。

障害の程度差をなくすために、選手はアイシェードを着用。コートはバレーボールと同じ大きさだ。ボールはバスケットボール程度のサイズだが、重さは約2倍もある。ボールの中に鈴が入っており、選手たちは鈴の音や足音、気配を感じながらコミュニケーションをとって試合を進めるのだ。 

コートは3つのエリアに分かれており、攻撃する際はボールを手前側の「チームエリア」とコート中央の「ニュートラルエリア」の両方でバウンドさせなければいけない。反則を受けると「ペナルティスロー」というゴールを一人で守らなければいけない状況となり、相手に投球のチャンスが与えられる。1チーム6人で構成され、東京2020パラリンピックでは日本人選手が男女各6名出場する。

ゴールボールの見どころ

「外部情報の約8割を得る」とも言われる視覚をふさがれた選手たちは、残された五感をフルに活用してプレーする。いかにボールの位置を察知されず、ディフェンスを超えてゴールするか。これが重要となるため、足音を立てずに移動してボールを投げる移動攻撃や、ボールをキャッチしてからすぐに投げるスピード攻撃など、さまざまなテクニックを駆使してゴールを決めるのだ。ゴールの瞬間を悟られないよう3人同時に足音を立てたり、タイミングをずらすために回転しがらゴールを決めたり。こうした、相手をまどわす駆け引きにも注目したい。

男子選手なら、時速70kmにもなる速さでボールを投げる。一方で、このボールを恐れずゴールを死守する守備にも目が離せない。選手たちは微かな音も利用して戦うため、試合は沈黙の中で行われる。「静かに」という意味の「Quiet Please」が聞こえたら、観客は声援をあげられない決まりだ。そしてゴールが決まったときのみ、会場が大いに盛り上がる。

日本は、女子代表が2004年のアテネ大会で初出場して銅メダルを獲得。さらに、2012年のロンドン大会では金メダルを獲得した。男子代表は東京大会が初出場。チームの強化が進められており、男女ともメダル獲得を目指している。 

クラスと内容

全盲から弱視のB1B3クラスの選手が出場。公平性を保つために、選手たちはアイシェードという目隠しをして試合にのぞむ。

東京2020パラリンピックでの競技スケジュール

東京2020パラリンピックでは、下記のスケジュールでゴールボールが行われる。

  • 825()93()

まとめ

視覚以外の感覚をフル活用して、テクニックや駆け引き、チームワークが試合の勝敗を分けるゴールボール。沈黙した会場の中でボールをパワフルに投げ合い、そしてゴールを死守する選手たち。東京2020パラリンピックでは、恐らく一進一退の攻防が繰り広げられることだろう。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に観戦してみてはいかがだろうか。

▼参考
一般社団法人日本ゴールボール協会
東京2020公式ホームページ
パラサポWEB
NHK東京2020パラリンピック