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◆いじめ認定 12年間の資格停止処分

東京五輪開幕まで50日を切り、韓国代表選手に衝撃の処分が下された。大韓射撃連盟はクレー射撃で東京五輪への出場を決めていたキム・ミンジに、12年間の資格停止処分を言い渡した。

 

キムは、4月に行われた代表選抜戦のクレー射撃女子スキートで1位となり、東京五輪への出場権を手にした。2014年の仁川アジア大会の個人戦で金メダリストとなった。2018年のジャカルタアジア大会でも銅メダルを獲得するなど、韓国のトップ選手だ。

 

現在32歳のキムが12年の資格停止処分を受ければ、事実上の引退となる。この処分に対し、キムは1週間以内に大韓体育会へ再審を申請できる。それにより処分内容が変わる可能性もあるが、東京五輪に出場することはできないという。

 

地元の報道によれば、処分の理由はいじめだ。キムから暴言などを受けてきたと選手から被害報告を受けた韓国の射撃連盟は調査を進めた。その結果、キムは射撃選手の夫と別の選手の計3人で、特定の選手1人を長年に渡っていじめていたと判断した。

 

◆女子バレーボールでも

韓国では最近、いじめ問題によるアスリートへの処分が相次いでいる。女子バレーボールでは代表チームの主力で双子の姉妹が、無期限の代表資格剥奪処分などを受けた。

 

地元の報道によると、インターネットの掲示板に姉妹から学生時代にいじめを受けたとする投稿があった。小、中学校の時、一緒にバレーボールをしていて、暴言を浴びせられたり、腹をつねったり、こぶしで頭を叩かれたりしたという。姉妹は自身のインスタグラムで謝罪文を発表している。

 

また、サッカー元韓国代表のキ・ソンヨンは小学校時代に後輩に対し、性的行為を強要したとインターネットに書き込まれた。キ・ソンヨンは全面的に内容を否定しているが、被害者側は「明白で決定的な証拠がある」と主張が対立している。

 

いじめ問題で東京五輪出場を逃し、選手生命を断つほど重い処分を受けたキム・ミンジ。相次ぐいじめ告発はスポーツ界を超えた韓国の社会問題となっている。

By New Road 編集部

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