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芸人の事実誤認した発言に東京都が抗議 問われるコメンテーターの意義

◆カンニング竹山が番組で訂正・謝罪

お笑い芸人のカンニング竹山の発言に対し、東京都が訂正を求める抗議文を竹山の所属事務所「サンミュージック」に送ったとスポーツ紙などが報じている。竹山はこれまで、東京五輪の開催に反対し「アスリートの方には申し訳ないが、菅総理が訴えるコロナに打ち勝った五輪は実現できない」と発言。東京都の新型コロナウイルス対策にも疑問を投げかけるなど、多くの番組で持論を展開してきた。

 

今回、都が問題視したのは、3月28日に生放送されたTBS「アッコにおまかせ!」で、小池百合子都知事やユーチューバーらが出演する都の広報動画の製作費に関する発言だ。竹山は「全部ではないが、そのうちの1本に4.7億円の税金が使われている」と指摘した。しかし、その後、番組担当者を通じて事実と異なっていたことを知り「4.7億円は動画制作費ではなく、広告費全体の経費だった」と訂正と謝罪をした。

 

都によると、動画制作費は1800万円。竹山は番組内で訂正したが、都庁に抗議の電話が殺到しているという。税金の使い方を検証し、問題提起するのは報道機関の重要な役割だろう。竹山が都の動画制作費に疑問を呈したこと自体には賛同する意見もある。

 

◆コメンテーターの役割に疑問の声

一方、竹山個人に対する問題以上に高まっているのが、テレビ番組におけるコメンテーターの存在意義を指摘する声だ。視聴者からは「タレントのコメンテーターが増えて、インパクトのあるコメントを残すことが目的になっている」、「タレントはもちろん、専門外のことを話すコメンテーターも必要ない。専門的な裏付けもなくコメントするのは無責任で、視聴者を間違った考えに誘導する恐れもある」、「コメントをするなら事実確認や勉強するのは当たり前。どこかで聞きかじった情報を話すだけのコメンテーターが多すぎる。番組の時間を埋めるために使っているのだろうが、中身のないコメントを聞くくらいなら、同じVTRの繰り返しや、ドラマの再放送の方がいい」など、厳しい声が上がった。

 

また、番組内の訂正、謝罪についても多くの人が疑問を持った。訂正しても都庁には苦情の電話が殺到しているため「視聴者は訂正を見ていない場合がある。都の名誉を損なう内容なので、複数回訂正したり、ある程度の時間テロップで表示したりするべき」、「マスコミは訂正したから問題なしとするが、政治家や行政がミスしたときには責任を取れと言っている。矛盾しているのではないか」、「新型コロナの対応で大変なときに東京都に電話が殺到し、職員の手を煩わせたという意識が低すぎる」といった批判の声が上がっていた。