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1年目でタイトル 輝き失った鉄腕 巨人にFA移籍した投手は活躍できるのか【後編】

過去に巨人へFA移籍した投手の移籍前と移籍後の成績や、巨人での貢献度を見ていくシリーズ。後編は2006年以降に移籍した7人の選手。上が移籍前年、下が移籍1年目の成績。カッコ内は移籍前に所属していた球団。

 

◎門倉健(横浜)

2006年 28試合 10勝9敗 防御率4.84

2007年 12試合 1勝5敗 防御率5.97

 

横浜で2年連続2ケタ勝利を挙げた2006年オフに移籍。巨人でも先発ローテーションの一角として期待されたが、1年目は2軍降格やリリーフ転向など不本意なシーズンとなった。2年目は1勝も挙げられず、オフに年俸の減額制限25%を超える金額を提示されて交渉が決裂。自由契約となり、カブスとマイナー契約を結んだ。

 

◎藤井秀悟(日本ハム)

2009年 22試合 7勝5敗 防御率3.53

2010年 23試合 7勝3敗 防御率3.76

 

2007年まで所属したヤクルトでは、2001年に14勝を挙げて最多勝のタイトルを手にするなど、2ケタ勝を3度記録した。日本ハムでは2年目の2010年に一時戦列を離れたが、先発として7勝を挙げた。巨人1年目も開幕ローテーション入り。夏場に2軍落ちしたが、前年と同じ7勝をマークして一定の役割は果たした。2年目はローテーション争いに敗れ、登板は1試合のみ。オフに村田修一の人的補償でDeNAに移籍した。

 

◎杉内俊哉(ソフトバンク)

2011年 23試合 8勝7敗 防御率1.94

2012年 24試合 12勝4敗 防御率2.04

 

ダイエー・ソフトバンクではエースとしてチームをけん引。最多奪三振、最高勝率のタイトルを2度獲得。2005年には、最多勝と最優秀防御率のタイトルを手にし、沢村賞も受賞している。巨人では2006年に桑田真澄が退団してから空いていたエースナンバー「18」を背負った。

 

移籍1年目から期待に応え、最高勝率と最多奪三振のタイトルを獲得した。2014年まで3年連続で2ケタ勝利をマークしたが、2015年は股関節痛で戦線離脱。9年ぶりに規定投球回に届かず、6勝止まりだった。オフに手術を受け、2016年以降はリハビリ生活となり、1軍での登板なし。2018年にユニフォームを脱いだ。

 

◎大竹寛(広島)

2013年 25試合 10勝10敗 防御率3.37

2014年 22試合 9勝6敗 防御率3.98

 

広島ではローテーションの中心を担い、4度の2ケタ勝利を記録した。移籍1年目はシーズン終盤に右肩を故障し、2ケタにあと1勝届かなかった。翌年から2018年までの4年間は調子が上がらずに2軍生活が長く、白星を重ねることができなかった。

 

2019年は中継ぎに転向。32試合に登板して、4勝0敗8ホールド、防御率2.77と新たな役割を担った。昨シーズンもブルペンを支え、29試合で1勝2敗16ホールド、防御率2.59と安定した成績を残した。

 

◎山口俊(DeNA

2016年 19試合 11勝5敗 防御率2.86

2017年 4試合 1勝1敗 防御率6.43

 

横浜では2010年、11年に2年連続30セーブ以上を達成。本格的に先発転向して2年目の2016年に自身初の2ケタ勝利をマークし、オフに巨人へ移籍した。1年目は不祥事による出場停止処分もあり、登板はわずか4試合に終わった。2年目は自身初の規定投球回数に到達し、9勝をマーク。3年目の2019年は15勝4敗、防御率2.91の好成績で、最多勝、最高勝率、最多奪三振のタイトルを手にした。オフにポスティング・システムを使ってブルージェイズに移籍した。

 

◎森福允(ソフトバンク)

2016年 50試合 2勝1敗16ホールド 防御率2.00

2017年 30試合 1勝3敗6ホールド 防御率3.05

 

ソフトバンク時代は勝利の方程式に不可欠な中継ぎで、在籍した10年間のうち半分の5シーズンで50試合以上に登板した。特に2011年と12年は、60試合以上に登板して防御率1点台前半と、驚異的な数字を残した。

 

巨人でもセットアッパーとして期待されたが、1年目のシーズン序盤から不安定な投球が続き2軍落ち。30試合の登板に終わった。2年目以降も1軍に定着できず、3年間通算39試合で1勝3敗9ホールド、防御率4.33。ソフトバンク時代の輝きを取り戻せずに、2019年で現役を退いた。

 

◎野上亮磨(西武)

2017年 24試合 11勝10敗 防御率3.63

2018年 25試合 4勝4敗 防御率4.79

 

自身2度目の2ケタ勝利をマークした2017年オフに、巨人と3年契約を結んだ。先発ローテーションの一角に期待されたものの、1年目は4勝、2年目は1勝に終わった。

 

3年目の昨シーズンはプロ入り後初めて1軍での登板はなく、2軍でも0勝3敗、防御率4.98と精彩を欠いた。オフに減額制限2倍となる80%ダウンの年俸3000万円(金額は推定)で契約更改した。間もなく開幕する今シーズンに復活を期す。