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井納がわずか1試合で2軍降格 巨人にFA移籍した投手は活躍できるのか【前編】

今シーズンから巨人でプレーする井納翔一が、中日戦で移籍後初登板した。しかし、3点のリードを守れず、2回途中4失点でKO。わずか1試合の登板で2軍に降格した。

 

井納は昨シーズンまでDeNAでプレーした。FAで巨人に移籍した投手は14人目となった。12球団で最も多い。これまでの実績が評価されて移籍した形だが、過去の投手を見ると、巨人で活躍するのは簡単ではない。上が移籍前年、下が移籍1年目の成績。カッコ内は移籍前に所属していた球団。

 

◎川口和久(広島)

1994年 27試合 7勝10敗 防御率4.72

1995年 17試合 4勝6敗 防御率4.42

 

広島ではローテーションの一角として2ケタ勝利を7度マークし、最多奪三振のタイトルを3度獲得した。巨人でも先発の柱に期待されたが、4年間で最も勝ち星を上げたのは移籍1年目の4勝。4年間で計8勝に終わり、プロ1年目以来となる白星なしに終わった1998年オフに引退した。

 

◎河野博文(日本ハム)

1995年 27試合 6勝8敗 防御率4.73

1996年 39試合 6勝1敗3セーブ 防御率3.29

 

日本ハムでは先発も中継ぎもこなし、1988年は2つの役割を兼任し、防御率2.38でタイトルを手にした。巨人では中継ぎに専任となり、移籍1年目は39試合で6勝1敗3セーブ、防御率3.29。リーグ優勝の力となり、セ・リーグの初代最優秀中継ぎ投手に選ばれた。移籍2年以降は登板機会が減り、4年で退団してロッテに移籍した。

 

◎工藤公康(ダイエー)

1999年 26試合 11勝7敗 防御率2.38

2000年 21試合 12勝5敗 防御率3.11

 

西武とダイエーで最優秀防御率や最多奪三振など数々のタイトルを手にし、チームを優勝に導いた工藤は、3年連続でリーグ優勝を逃していた巨人に“優勝請負人”として移籍した。

 

先発の柱として12勝5敗、防御率3.11の好成績を残し、自身4度目の最高勝率のタイトルを手にした。チームも4年ぶりにリーグ優勝を果たし、最優秀投手に選ばれた。翌年以降は故障で1勝止まりとなるなど、巨人に在籍した7年間で2ケタ勝利は3回と、浮き沈みがあった。2006年オフに門倉健のFA移籍に伴う人的補償で、横浜に移籍した。

 

◎前田幸長(中日)

2001年 36試合 4勝10敗 防御率3.41

2002年 53試合 4勝4敗1セーブ 防御率2.74

 

7年間プレーしたロッテや、次に所属した中日入団2年間は先発だったが、プロ10年目の1998年に中継ぎに転向した。この年、36試合で4勝2敗、防御率2.34の好成績を残した。翌年も主に中継ぎを務めて、25試合で2勝0敗1セーブ、防御率2.63と安定した成績で、リーグ優勝に貢献した。

 

巨人でもチームに不可欠なセットアッパーとなった。1年目から53試合に登板して、防御率は2.74。その後、4年連続で40試合以上に登板した。2006年からの2年間は満足のいく結果を残せず、2007年オフにメジャー挑戦を理由に退団した。

 

◎野口茂樹(中日)

2005年 13試合 3勝6敗 防御率4.00

2006年 1試合 0勝0敗 防御率9.00

 

中日では最優秀防御率や最多奪三振のタイトルを獲得。1999年には19勝を挙げるなど、3度の2ケタ勝利をマークした。しかし、2002年以降は低迷。復活を期して巨人に移籍した。

 

1年目は移籍初登板で3回5失点KOとなり2軍落ち。その後、1軍に上がることなく1試合の登板に終わった。翌2007年は中継ぎで開幕1軍入り。シーズン中盤から打ち込まれる試合が増え、31試合で1勝1敗、防御率4.30だった。3年目の2008年はチーム内の競争に勝てず、プロ1年目以来となる1軍登板なし。オフに戦力外通告を受けた。

 

◎豊田清(西武)

2005年 35試合 3勝1敗19セーブ 防御率3.97

2006年 38試合 1勝4敗13セーブ 防御率3.32

 

西武の守護神として、2002、03年は2年連続セーブ王に輝いた。2004年は故障で長期離脱して34試合の登板にとどまったものの、5勝1敗11セーブ、防御率0.98の成績を残した。翌年もけがで離脱し、オフに巨人へ移籍した。

 

移籍1年目の2006年は守護神を任されたが、故障もあって期待に応えることができなかった。翌年も救援失敗が続き、抑えから中継ぎに配置転換となった。2008年から2年間は中継ぎに定着し、シーズンで45試合以上登板した。5年目の2010年は調子が上がらず16試合の登板に終わり、オフに戦力外通告を受けた。

 

巨人にFA移籍した投手の後編に続く。後編は移籍1年目に個人タイトルを手にしたエースや、輝きを失った鉄腕左腕ら7人の投手。