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リーグ最多失点の清水 守備立て直しは「連動」と「補強」

◆清水は新監督で守備立て直し

J1は2月26日に開幕する。各チームはキャンプで戦術の理解や新加入選手との連携を深め、シーズンへの最終調整に入っている。

 

監督が代わったチームにとっては、キャンプが持つ意味は大きい。ロティーナ新監督を迎えた清水エスパルスは、守備の立て直しが最大のテーマとなる。昨シーズンは16位と低迷した。34試合で48得点はリーグ6位だったのに対し、70失点はリーグワーストと弱点は明確。新型コロナウイルスの感染拡大によりJ2との入れ替え戦はなかったが、例年通りのシーズンであれば降格していた可能性もあった。

 

鹿児島で10日間行ったキャンプでは、指揮官が目指す「チーム全体が連動した隙のない守備陣形」の原則や動き方の精度を高めた。キャンプ期間中の2試合の練習試合では、主力組が出場した時間は無失点。戦い方は浸透し、監督も選手も一定の手ごたえを感じている。

 

ロティーナ監督は昨シーズンまでセレッソ大阪を指揮した。2019年はリーグ最少失点。昨シーズンはリーグ3番目に少ない37失点で、チームを4位に導いた。客観的に見ていたエスパルスの課題を「得点数と失点数のバランスが良くなかったと思います」と指摘した。

 

そして、「良い守備をするというのは、守備的という意味ではありません。サッカーは攻撃も守備も連動しているので、攻撃と守備を分けてトレーニングできるものではないと思っています。良い攻撃ができれば守備の時間は短くなりますし、それが一番良い守備だと認識しています」とチーム方針を掲げた。

 

◆日本代表GKら積極補強

クラブも守備強化の補強を進めた。日本代表のGK権田修一選手を、ポルトガル1部ポルティモネンセから期限付き移籍で獲得。さらに、ロティーナ監督の下でプレーしたC大阪のDF片山瑛一選手、大分トリニータのセンターバックDF鈴木義宜選手、ブラジルのコリチーバ不動のサイドバックDFのウィリアム・マテウス選手とも契約した。

 

◆J2得点ランク2位のFWも

中盤には東京五輪世代でサガン鳥栖の主力だったMF原輝綺選手が加入。トップは昨シーズンJ2北九州で、得点ランキング2位の18点を記録したFWディサロ燦シルヴァーノや、今シーズンのポルトガル1部リーグ9試合で7得点を挙げたFWチアゴ・サンタナらが加わった。新戦力は過去5年間で最多となる11人。今シーズンにかける決意の表れともいえる。

 

ロティーナ新監督はフロントのサポートに感謝し「ワクワクした気持ちでここに来ています。この挑戦の難しさは恐れを抱くものではなく、成長するという挑戦だと思っています。クラブにとっても、ファン・サポーターにとっても良い方向に向かうと強い確信を持っています」と意気込みを語った。近年は毎年のように残留争いをしているエスパルス。その手腕でクラブを変革し、サッカー王国の矜持を取り戻すことが期待されている。