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◆全12球団 無観客でキャンプ

プロ野球は2月1日にキャンプインした。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、今年は2軍も含めて全12球団が無観客とする異例の球春到来となった。

 

◆練習をライブ配信

シーズン開幕前の大きな楽しみを失って落胆する野球ファンに少しでも喜んでもらおうと、各球団はキャンプの様子をリポートしたり、ライブ配信したりしている。ファンからは「現地で選手と触れ合えないのは残念だが、複数のグラウンドを歩き回らずに野手も投手も見られるのはいい」、「ライバル球団のキャンプをじっくり見られるのは、例年にはなかった楽しみ」との声が上がっている。

 

◆無料で手軽「中日が首位」

ライブ配信は全ての球団が実施していて、テレビやインターネットで視聴可能。その多くが有料となっている中、無料で充実したサービスを提供しているのが中日だ。野球ファンからは「無料でここまで見られるとは思わなかった」、「無料で会員登録もなし。サービス内容の首位は中日」、「固定カメラだけの映像ではないから、実際にキャンプ地に行った気分になれる」と好評だ。

 

◆無料で3時間 カメラワークも好評

中日は球団公式ツイッターで練習の様子を連日、無料配信している。時間は午前が1時間で、午後は2時間。しかも、メイングラウンドとサブグラウンドの2カ所を、それぞれ中継している。フリー打撃では、打球を捉えるところまではセンターカメラ、打球の行方は別のカメラで追ったり、グラウンド全体の様子が分かる映像に切り替えたりするなど、カメラワークが高評価。キャンプ地に行けないファンには、ありがたいサービスとなっている。

 

DeNAは選手の一発芸も配信

次いで、DeNAのキャンプリポートもネット上で評判がいい。球団公式ツイッターで、キャンプの様子を4~5日に1日、無料でライブ配信している。その他の日は、ニコニコ生放送といったネット配信などで有料配信しているが、一部は無料となっている。

 

DeNAの公式ツイッターには、1分程度の動画もアップされている。動画には練習の様子だけでなく、選手のコメントやオフの表情も。キャンプ中に27歳の誕生日を迎えた大貫晋一は、抱負を述べた後に一発芸も披露している。こうしたシーンは、実際にキャンプ地に行っても見逃してしまうことがある。その点、いつでもどこでも見られる動画は、大きなメリットとなる。

 

声援のないグラウンドで選手が調整を進める異例のキャンプ。画面越しで観戦する野球ファンに向け、各球団がどんな工夫を凝らすのか。チームの仕上がりとともに、インターネットで配信する動画や情報の内容も注目されている。

 

By New Road 編集部

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