エンゼルスの大谷翔平は7日(日本時間8日)のロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発し、1打数0安打、3四球だった。これで、1試合3四球は2試合連続となった。

 

大谷は初回1死から打席に入ると、3ボールからストレートをスイングしてファウル。続く5球目がボールとなり一塁へ歩いた。2回2死からの第2打席も3球連続ボールとなり、4球目を見逃した後に四球を選んだ。

 

第3打席は5回に先頭打者で一塁ゴロに倒れ、7回無死二塁の第4打席はストレートの四球だった。メジャー移籍後初となる3四球だった前日のマリナーズ戦に続き、2試合連続で3度も一塁へ歩いた。

 

大谷への警戒が強まっている大きな理由は、右ふくらはぎで負傷者リスト入りしている主砲のマイク・トラウトの不在だ。大谷はトラウトが離脱してから19試合で17四球。それ以前は39試合で6四球だったことを考えると、大幅に四球が増えている。エンゼルスの主軸の調子が上がっていないため、大谷と無理に勝負しないケースが目立つ。

 

今シーズン、ここまで最も多い45四球を選んでいる選手は両リーグに3人いる。そのうちの1人、ドジャースのマックス・マンシーは選球眼を最大の武器にしている。打率は.264と突出していないが、出塁率.422はリーグトップ。安打数48本は四球の数とほとんど変わらない。

 

今シーズンは4月25日のパドレス戦で6打席中、5打席で敬遠1つを含む四球を選んでいる。4月7日のアスレチック戦でも5打席で4四球を記録した。メジャー6年の通算成績も打率.240に対し、出塁率.367と高い数字を残している。

 

歴代メジャーリーガーで四球といって思い浮かぶのはジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズ。通算2558四球は歴代最多だ。中でも39歳シーズンの2004年は、147試合に出場して、617打席で232四球と驚異的だった。出塁率.609は、もちろん両リーグでダントツだった。

 

このシーズン、1試合の最多四球は5つ。6月12日のオリオールズ戦では、5四球のうち4つが敬遠だった。9月25日のドジャース戦は5打席全て四球で、敬遠が3つあった。この2試合を含み、1試合3四球以上は計27試合。232個の四球のうち、敬遠は120個に上った。

 

ただ、ボンズのすごさは四球の数だけではない。この年は打率.362で首位打者のタイトルを獲得。さらに、本塁打45、打点101と、少ないストライクを確実にとらえた。

By New Road 編集部

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