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五輪開催へ厳しい意見 JOC理事の覚悟に賞賛の声

◆JOC理事「五輪・パラ意義がない」

日本オリンピック委員会(JOC)の山口香理事が、東京五輪・パラリンピック開催について「意義がない」と厳しい見解を述べた。

 

発言は共同通信のインタビューに応じたもので、複数の報道機関の世論調査で五輪開催に反対する意見が大半を占めていることから「国民の多くが疑義を感じているのに、国際オリンピック委員会(IOC)も、日本政府も、大会組織委員会も声を聞く気がない。平和構築の基本は対話であり、それを拒否するオリンピックに意義はない」と答えている。

 

新型コロナウイルス感染拡大に収束の兆しが見えないことから、これまでも山口理事は五輪開催に疑問を呈していて「開催するために、その場しのぎの対策を展開するだけ。国民の安全を考慮しているとは何1つ思えず、大きな溝がある」と指摘した。

 

五輪開幕が2カ月後に迫っている現状については「中止の準備をする時間はない。やめることすらできない状況に追い込まれている」と話している。

 

こうした山口理事の発言に対し、インターネット上には賞賛や賛同の声が溢れている。五輪開催に向けて動いているIOCの理事という立場だけに「周囲のプレッシャーがある中、勇気と良識あるコメント。安心や安全が確保されてこその平和の祭典だと思う」、「山口理事は一貫して自分の考えを発信している」、「何としても開催しようとする動きの中で一石を投じる発言。開催するにしても、中止にするにしても、IOCJOCも政府も東京都も国民の声に耳を傾けて、国民が納得する説明をしてほしい」などの意見が出た。

 

山口理事は現役時代、1984年の世界柔道選手権に日本人女性で初めて優勝した。1988年のソウル五輪では銅メダルを獲得している。1989年に現役を引退し、教育や指導者の道を歩んだ。2011年からはJOCの理事を務めている。