海外男子メジャーのマスターズで、松山英樹が悲願のメジャー初制覇を達成。マスターズ覇者に贈られるグリーンジャケットに袖を通す初のアジア人選手となった。松山を支えた早藤将太キャディーの振る舞いも話題に。早藤キャディーは松山が優勝を決めた直後の最終18番ホールで手にしていた黄色いピンをホールに戻すと、かぶっていた緑色の帽子をとって、コースに向かってお辞儀した。

 

 韓国メディア・中央日報でゴルフ専門記者のソン・ホジュン氏は早藤キャディーの一礼を同紙のコラムで言及。「フラッグを持っていくのは日本の高校野球の選手が甲子園の土を持ち帰るのと似ている。一礼をするのは早藤さんの言葉のように東洋人には平凡な感謝と敬意の表示。その当然の感謝をこれまで誰も表現していなかったため、これが話題になり、感動を与えたようだ。クリスチャンが十字架に、仏教徒が仏像にするように宗教的な印象もあった」と綴った。

 

 また、松山、早藤キャディーが共に寡黙な性格であることをコラム内で指摘。「キャディーの早藤さんも言葉が少ない。PGAツアーで英語を話せないキャディーは彼が唯一だろう。松山は通訳がいるが、コースで複雑なルール問題などが生じればキャディーが解決すべきだが、英語ができないキャディーのためにマイナス面もあったはずだ」と論じた上で、「しかし言葉ではうまく表現できないそのキャディーが一礼をすることで最もよくその気持ちを伝えた。ゴルフに感謝し、伝統を大切にし、自身の職業を愛する彼らの心がそこにすべて溶け込んでいる。ゴルフの天国に到達した彼らを祝いたい」と祝福した。

 

 このコラムに日本のSNS、ネット上では「スポーツや芸術に国境はないことを改めて感じた。日本人のメンタリティの清々しさが世界に認知され誇らしく思う」、「Y.E.ヤン選手がアジア人初のメジャー全米プロ制覇された時は、韓国ではお祭り騒ぎだったのかなあ?朴セリさんが偉大すぎたので、そうでもなかったのかなあ?シウ選手の件がいわれているけど松山選手もボールターに注意されたり、スロープレー言われたり号泣してがあったのでそんなに気にしないであらためたらいいんです。日韓政治的な所は上手くいってませんが、スポーツでは切磋琢磨し讃えあえるといいなあ。ホジュンのドラマ観ると人類の根底には善があり、お隣ともきっと分かり合える、仲良くなれると思います」などのコメントが見られた。

By New Road 編集部

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