名古屋ウィメンズマラソンが14日に行われ、東京五輪代表補欠の松田瑞生が22キロ過ぎから独走態勢に入り、2時間2151秒で優勝した。松田は昨年記録した自己記録に4秒届かなかったため、「去年の自分を超えられず、ふがいない走りに終わってしまって本当に申し訳ございませんでした」とレース後に謝罪。「競技を続けなければよかったなって思った日々が続いたんですけど、たくさんの方々の応援や励ましの声があって今の自分がある。本当に感謝しています」と涙を流しながら語った。

 

 レースは15キロ過ぎで松田と佐藤早也伽のマッチレースとなり、松田が22キロ過ぎで佐藤を突き放すとそのまま独走。差を広げて圧倒的な強さを見せた。自己新記録は達成できなかったが、強風が吹き荒れる悪コンディションの中で見せた力強い走りは高く評価されてしかるべきだろう。松田がレース後に謝罪したことに、ネット上では大きな反響が。「この方の言葉は、何をそこまで自身の肯定が低いのですか。マラソンのタイムで4秒は大きいのかもしれませんが、想いを乗せた走りに対して謝る必要は何一つないと思いますし、素晴らしいとおもいます。結果が全てと数字では表れますが言葉の端々があなたの全てですね。お疲れ様でした。ご自愛ください」、「感動した!気象条件の悪さを言い訳せず、自分が弱く不甲斐ない結果と言っていたが、決してそんなことは無いよ。日本最高記録に値する素晴らし記録だよ。何よりも人間的な成長、強さを感じた。そして私も大きな力をもらった。本当に有難う!」など激励や感謝のメッセージが殺到した。

 レースを重ねる度に進化を遂げる松田。悔し涙を糧に今後もさらに強くなるだろう。

By New Road 編集部

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