昨年7月以来、4場所ぶりの出場となった横綱・白鵬が、先場所優勝した小結・大栄翔と対戦した。これまでの通算成績は6勝2敗とリード。ただ、直近の昨年7月場所は大栄翔に押し出され、黒星を喫した相手だった。白鵬は初場所、場所直前に新型コロナウイルスに感染し休場。本場所から半年以上離れ、調整不足や相撲感覚のずれが懸念されていた。

 

両ひじと右膝にテーピングをして土俵に上がった白鵬は立ち合い、右で張ると体を寄せて一気に前へ。土俵際、大栄翔に突き落とされてヒヤリとする場面もあったが、白星を手にした。一方、白鵬との取り組みが決まり「気合を入れていこうという気持ち。思い切り向かっていくだけ。前回の対戦ではしっかり押すことができたので、今回も同じような相撲がとれれば。押しや突きが少しは成長していると思う」と意気込んでいた大栄翔は、横綱の壁に阻まれた。

 

もう1人の横綱・鶴竜は左太もものけがで5場所連続休場している。白鵬は1人横綱の重責を背負いながら、昨年3月場所以来となる45回目の幕内最高優勝を目指す。あす2日目は、三役の経験がある東前頭筆頭の宝富士と対戦する。2016年に自身の連勝を33で止められた因縁の相手を退け、勢いに乗りたいところだ。

 

大関陣はカド番の貴景勝が阿武咲(西前頭筆頭)を一気に押し出し、17キロ減量しても持ち味の前に出る力強さに影響を感じさせなかった。朝乃山も宝富士を突き落としで下したが、正代は通算成績で負け越している小結・御嶽海に敗れた。

By New Road 編集部

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