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いつまで続く横綱不在の場所 新横綱誕生は当面難しい理由とは

◆白鵬3日目から休場で横綱不在

大相撲春場所は、またも横綱が不在となった。鶴竜は場所前の稽古で左足を痛めて、5場所連続20回目の休場。白鵬は春場所で4場所連続休場から復帰し、初日から2連勝したが、右ひざのけがで3日目から休場となった。5場所連続で横綱を欠く異例の事態となっている。

 

白鵬の師匠・宮城野親方によると、白鵬はひざにたまった水を抜く手術を受け、リハビリに2カ月かかる。5月の夏場所を全休し「7月の名古屋場所に全てをかける」と話しているという。一方、鶴竜は今場所に進退をかける覚悟で調整してきたが、結局またも休場を決めた。

 

◆相撲記者「当分、横綱誕生しない」

こうなると、新しい横綱誕生を待望する声が上がってくるが、スポーツ紙の大相撲担当記者は「当分、横綱が生まれることはないだろう」と話す。その理由について「横綱に上り詰めるには、圧倒的な強さが必要。下位力士への取りこぼしは許されないし、内容でも周りを納得させなければならない。短命な横綱なら誕生するかもしれないが、白鵬や朝青龍、貴乃花ら大横綱になれるような関取はいない」と説明する。

 

先場所初優勝した小結・大栄翔は今場所初日、白鵬に敗れた。ひじやひざにサポーターやテーピングを巻き、3日目に休場した満身創痍の横綱にさえ勝つことができなかった。その後も、大関や関脇の壁に阻まれ、きのうの5日目にようやく初日が出た。

 

優勝経験のある貴景勝や正代、朝乃山の大関陣も3日目までに全員が黒星を喫している。8人いる三役は5日目までに早くも全員、土がついている。大相撲担当記者は「勝敗もそうだが、引き技で白星を手にしたり、土俵際で辛くも勝ったり、相撲内容もあまりよくない。力が拮抗しているといえば聞こえはいいが、どの力士にも強さを感じられず、仮に横綱になったとしても、めぐり合わせのよさや消去法で誕生したようにみえてしまう」と語った。

 

番付が下の力士が横綱や三役を撃破したり、平幕が優勝争いしたりすることも大相撲の醍醐味の1つだが、圧倒的な強さを誇る横綱や大関がいなければ、場所の盛り上がりは欠けてしまう。