男子テニスツアー「オープン13」のシングルス1回戦が9日にフランスで行なわれ、世界ランク40位で第6シードの錦織圭が同93位のピエールユーグ・エルベール(フランス)と対戦。1646のストレートで、まさかの初戦敗退を喫した。

 

 内容は錦織の完敗だった。エルベールは積極果敢にネットに出てポイントを重ねる。錦織はラリー戦でもミスが目立ちなかなか主導権が握れないまま、第1セットを16で失う。第2セットも第7ゲームでブレークを許すとそのまま押しきられて敗退した。

 

 ネット上では、「220キロ近いファーストサーブ、錦織より早いセカンドサーブ、奇麗に決まったら勝ち目はない。ランキングの差ではないと痛感した。これが錦織の限界とは思いたくないが」、「錦織選手のピークは全米決勝だったのかも知れない。怪我をしてから以前の粘り強さが無くなってしまっている。今はモチベーションも無くなってしまったのだろうか。あのクラスに圧倒されては再びトップに返り咲くのは素人目にも厳しいのではないだろうか」などのコメントが。

 

 テニス雑誌の編集者はこう分析する。

 「錦織選手は世界の超一流プレイヤーに比べて身体能力が高いわけではない。それでもここまで上り詰めたのは培った技術と接戦をモノにする勝負強さ。ただ、度重なる故障と年齢も30歳になり体のキレも以前よりないように見られる。ここから再びはい上がるか、テニス人生の正念場だと思います」。

 日本男子テニスを牽引してきた錦織がトップパフォーマンスを取り戻すことを願うばかりだ。

By New Road 編集部

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