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粋な開幕投手伝達 直筆の手紙や電光掲示板に”ドッキリ”

 

◆「15」にちなみ 開幕投手発表

この時期、プロ野球ファンが楽しみにしている発表の1つに開幕投手がある。日本ハムの栗山英樹監督は大役に指名したのは、上沢直之だった。栗山監督は上沢の背番号「15」にちなみ、きのう2月15日15時15分にキャンプ地の沖縄にある「タピックスタジアム名護」のマウンドに上沢を招き「ここにいる上沢投手に全てを託して1年間戦ってまいります」と開幕投手を発表した。

 

上沢は昨シーズン、左ひざの大ケガから復活し、チーム最多の8勝を挙げた。大役を務めるのは2019年以来、2年ぶり2度目。2019年の発表は2月12日12時12分だった。栗山監督は「12」を3つ並べた日時を選び、「ワン・ツー」とかけて開幕1戦目を上沢、2戦目を金子弌大と同時に明かした。

 

栗山監督は過去にも、開幕投手をユニークな方法で伝えている。日本ハムの監督就任1年目の2012年は、斎藤佑樹を監督室に呼んだ。そして、「2012年斎藤で開幕頼んだぞ!共にチームのために」と墨汁でしたためた手紙を手渡した。プロ2年目の斎藤は前年6勝止まり。シーズン初戦を任せることに疑問の声も上がったが、西武を相手に9回4安打1失点でプロ初の完投勝利を挙げて雑音を封じた。

 

◆西武・辻監督は電光掲示板で

西武の辻監督も粋な演出で発表している。2018年は「開幕投手 菊池雄星様」と書いた色紙を手渡した。昨シーズンはザック・ニールに「Opening game Zach Neal」と記したサインボールを贈った。中でも印象的だったのは2019年。宮崎県南郷でのキャンプ最終日、選手やスタッフと一本締めを終えた瞬間、球場の電光掲示板に「開幕投手 多和田真三郎」の文字が映し出された。

 

DeNAラミレス前監督もサプライズ

現役時代パフォーマンスで沸かせ、昨シーズンまでDeNAを指揮したラミレス前監督は、2016年1月4日、球団の仕事始めで開幕投手を発表した。異例の早さと場所に加えて、指名したのが前の年にわずか3勝だった山口俊だったことも周囲を驚かせた。山口は開幕直前の2軍戦で右足首を痛め、大役は井納翔一に譲ったが、その年は自身初の2ケタとなる11勝を挙げた。

 

2018年は、開幕投手を任せる石田健太を「ビデオを見たいからコーチ室にきてほしい」投手コーチが呼びだした。そこにラミレス前監督がサプライズで登場。驚く石田に「今年の開幕はお前で行く」と告げたという。

 

長いシーズンの初戦。開幕投手は、1勝以上の価値があるといわれる重要な試合を託される。注目されてこそのプロスポーツと考えているからこそ、監督も工夫を凝らした演出で開幕投手を発表する。誰が大役を務めるのか。その伝え方もファンは楽しみにしている。