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◆通算2000安打 期待の3選手

プロ野球の2021年シーズンが3月26日にセ・パともに開幕する。専門家やファンの間では、各球団の戦力分析や順位予想も始まるが、個人記録も注目の1つ。今シーズンも、偉業が期待される記録がある。

 

打撃では名球会の基準で、超一流選手の証といえる2000本安打。昨シーズンは巨人の坂本勇人が史上53人目の快挙を達した。現在、3人の選手が通算2000本安打に近づいている。

 

◎栗山巧(西武ライオンズ)残り74

新型コロナウイルスの影響で20試合以上少なくなった昨シーズンは、111試合で101安打を記録。レギュラーに定着した2008年以降、年間安打数が74本を下回ったシーズンは一度もなく、けがなどで戦線離脱しなければ、達成の可能性が高い。

 

◎福留孝介(中日)残り91

メジャーで498本の安打を記録。日米通算では2000本を大きく上回る2407安打を放っている。昨シーズンは不振で打率.154で、わずか12安打。14年ぶりに古巣へ復帰する今シーズンはレギュラーが保障された立場ではないが、出場機会を増やして安打を積み重ねたい。

 

◎中島宏之(巨人)残り150

背水の陣で臨んだ巨人移籍2年目の昨シーズンは周囲の不安を一蹴する復活を見せ、100試合で83安打をマークした。今シーズンでの到達は簡単ではないが、西武時代に最多安打のタイトルを獲得したバットコントロールは健在。レギュラーで1年間プレーすれば、不可能な数字ではない。

 

安打数では、10年ぶりにセ・リーグに復帰する内川聖一(ヤクルト)にも注目。内川はセ・パ両リーグで首位打者となる史上2人目の快挙を達成し、その安打数はソフトバンクで1226本、横浜で945安打。来シーズン55本の安打を記録すれば、史上4人目の両リーグ1000本安打となる。

 

◆300本塁打や300盗塁達成間近な選手は

続いてはホームラン。これまで42人が到達している通算300本に届きそうな選手が2人いる。

 

◎ウラディミール・バレンティン(ソフトバンク)残り3

3度の本塁打王に輝いた大砲は長期離脱さえなければ、節目の記録到達は確実。日本でプレーした10年間で、本塁打の数が1ケタに終わったのは昨シーズン(9本)と2015年(1本)の2度しかない。

 

◎松田宣浩(ソフトバンク)残り13

昨シーズンは116試合に出場して13本塁打。過去10年間で年間平均23本の本塁打を記録しているため、これまでのパフォーマンスを発揮すれば十分に到達する数字だろう。

 

現役最多424本の本塁打を放っている中村剛也(西武)には、450本塁打の期待がかかる。節目の数字に達すれば、秋山幸二の437本、長嶋茂雄の444本を抜いて、歴代14位となる。

 

韋駄天の称号・盗塁数は過去に29人が到達している300盗塁に、セ・パそれぞれから達成者が出そうだ。

 

◎糸井嘉男(阪神)残り1

昨シーズンは7月2日の中日戦でシーズン2つめの盗塁を決めて、節目の数字に王手をかけたが、その後足踏み。今シーズンこそは、すんなりと記録達成したいところ。

 

◎西川遥輝(日本ハム)残り13

過去3度、盗塁王に輝き、昨シーズンはリーグ2位の42盗塁。1軍デビューした2012年から9年連続で15盗塁以上をマークしている。

 

その他には、通算1000打点(史上46人)まで内川聖一が残り43、中島宏之が52、松田宣浩が63、中田翔(日本ハム)が63に迫っている。通算300犠打(史上7人)は菊池涼介(広島)が残り6。通算1000四球(史上15人)には福留孝介が残り18。通算150死球(史上5人)まで中島宏之が残り15となっている。

By New Road 編集部

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