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楽器を趣味にする野球選手 最優秀中継ぎは「専用部屋」 殿堂入りメジャーリーガーも

今シーズンの巨人で大きな注目となっているのは、初めて指導者としてプロのユニフォームを着た桑田真澄1軍投手チーフコーチ補佐。2006年に退団して以来、15年ぶりに古巣へ復帰した。

 

桑田コーチは、現役時代から理論派として知られている。それは、トレーニングだけでなく、歩き方や食事など、グラウンドを離れたときも徹底していた。引退後も、早稲田大学大学院でスポーツマネージメントを学んだ。東大や桜美林大学で特別コーチを務め、スポーツ庁参与にも任命されるなど、異色の経歴をたどってきた。

 

その桑田コーチが現役のときに右ひじの手術を受け、リハビリの一環として取り組んだのがピアノだった。野球や趣味のワイン同様、技術を磨き、知識を深めた。プロ野球界には、楽器を趣味や特技にする選手が意外に多い。大きな体と豪快な打撃からは想像できないが、西武の山川穂高はピアノを繊細に操る。阪神の藤浪晋太郎は、キャンプにギターを持参したこともある。

 

新型コロナウイルスの感染拡大により自宅で過ごす時間が増え、楽器を始める人が増加する中、中日では楽器ブームが到来している。社会人野球のヤマハから、2017年ドラフト1位で中日に入団した投手の鈴木博志。新型コロナの影響で外出を控え、ウクレレを始めた。楽器メーカーのヤマハに所属していたときにはギターに挑戦したが、弦の本数が多すぎて断念したという。ウクレレはギターより弦が2本短い4本。オフを利用して腕を磨いている。

 

昨シーズン、プロ1年目で30試合に出場した捕手の郡司裕也は10年以上のブランクを経て、ピアノを再開した。鍵盤には小学6年生まで親しんでいたという。外出自粛期間に、好きなバンド「back number」の楽譜を購入した。プロ5年目の昨シーズン、自身最多の53試合に登板し、25ホールドを記録した福敬登は電子ピアノ、電子ドラム、ギターを置いた「楽器部屋」を自身のインスタグラムで公開している。

 

◆現役引退後プロミュージシャンに

メジャーでは、ヤンキース一筋で2006年に引退したバーニー・ウィリアムスがギターを趣味にしていた。シーズン中も遠征先にギターを持参。オフにはライブやイベントを開催していた。その腕前は素人の域を超え、引退後はプロデビューしている。

 

マリナーズやダイヤモンド・バックスなどでメジャー歴代2位の4875奪三振、通算303勝を記録しているランディ・ジョンソンは、ドラムが特技だった。自宅には本格的な練習部屋があり、野球殿堂入りのセレモニーのときには金色のドラムが贈呈された。

 

プロスポーツ選手がパフォーマンスを高めるには、グラウンドを離れたときの過ごし方も重要になる。リラックス効果がある音楽を奏でる時間は、新型コロナの感染拡大で行動が制限される中、貴重なひと時となるかもしれない。