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ジュビロ6位でシーズン終了 1年でのJ1復帰逃しても期待が落胆を超えるわけ

J2は全日程が終了した。1年でのJ1復帰を目標に掲げていたジュビロ磐田は16勝15分け11敗の6位でシーズンを終えた。それでも、サポーターの落胆は最小限に抑えられ、来シーズンへの期待の方が上回っているだろう。加入してから別格の存在感を見せている遠藤保仁の残留が確実となったからだ。

◆チームの弱点補う遠藤獲得

今シーズンのジュビロは序盤から苦戦が続き、10月にフェルナンド・フベロ監督が事実上の解任となった。低迷の理由の1つが、ゲームコントロールできる選手がいないことだった。シーズンは残り2カ月。J1昇格に黄色信号がともった状況で、クラブが命運を託したのはが元日本代表・遠藤保仁だった。ガンバ大阪で出場機会を失っていたレジェンドを期限付き移籍で獲得した。

 

加入会見で遠藤は「自分自身はまだまだプレーで違いを生み出せる自信もある。良いモチベーションと良いコンディションさえ保てれば、まだまだできる」と自信を口にした。そして、「自分が一番得としているゲームをつくったり、ゲームを落ち着かせたり、あとは試合の流れを読みながらゲームを進めていくところはジュビロでも発揮したい」と求められている役割も理解していた。

 

◆わずかな期間でチームの中心に

会見から4日後、ジュビロでのデビュー戦。松本山雅とアウェイでの一戦はスコアレスドローに終わったが、遠藤はゲームをコントロールした。精度の高いクロスでチャンスを演出し、得意のフリーキックでも見せ場をつくった。続くホームでのV・ファーレン長崎戦。上位争いをするチーム相手を1-0で下し、チームに9試合ぶりとなる勝ち点3をもたらした。その決勝点は遠藤のコーナーキックからだった。わずかな期間でチームメートの特徴を把握し、すでにチームの中心となっていた。

 

◆遠藤加入後は高い勝率

遠藤は40歳という年齢を感じさせず、中3日、時には中2日となるJ2の過密日程も問題にしなかった。加入後の18試合で15試合に出場。出場した試合は全て先発で7勝6分け2敗と高い勝率を誇った。遠藤が加入する前は24試合で7勝9分け8敗で13位だったチームは、最終的に6位まで順位を上げた。

 

加入会見で「J1復帰のために全力を尽くす」、「勝つ試合をより多くお見せできればと思うので期待して待っていてください」と決意を語った遠藤。加入2カ月でJ1昇格に導く奇跡を起こすことはできなかったが、その言葉が来シーズン現実となる期待を感じさせるには十分な活躍だった。