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プロ15年目は1軍出場なしで戦力外…現役続行志願するかつての「横浜の星」とは

◆新庄氏参加で話題 トライアウト

元メジャーリーガーで阪神、日本ハムでも活躍した新庄剛志が7日に神宮球場で開催された12球団合同トライアウトに参加し、大きな話題を集めた。15年ぶりの現役復帰を目指して夢を追いかける姿に尊さを感じる。左前適時打を放つなど48歳という年齢を感じさせないハツラツとしたプレーに心を動かされた野球ファンは多いだろう。

この男もまだ燃え尽きていない。トライアウトに参加した元日本ハムの黒羽根利規だ。33歳のベテランは今季4年ぶりに1軍出場なし。来年のチーム構想から外れたが、他球団でのプレーを目指している。トライアウトで安打は出なかったが、ボール回しで見せた強肩は健在だった。

 

◆「地元の星」DeNA捕手も参加

黒羽根は05年高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)に入団。横浜市出身で日大藤沢から入団し、「地元の星」として期待された。当時ファームのトレーナーだった高橋塁氏は黒羽根の意識が変化した時を鮮烈に覚えているという。「高卒で入ってきて2、3年目でまだ甘えがあったのだと思います。練習から全力で取り組んでいたかと言うとそうではなかった。そこで当時ファームの監督だった白井一幸さんが野球への向き合い方を説いていました。例えば、ささくれたバットを見て、『おまえは日本シリーズでもこのバットを使うのか?道具を大切にしなさい』と。細かなことですがそういう部分をおろそかにすると、周りからも信頼を勝ち取れません。捕手というポジションだからなおさらです。白井さんの助言が効いたのか、その後は練習から全力疾走を怠らず明らかに意識が変わりましたね。地元の選手なので1軍で活躍すると横浜スタジアムが凄く盛り上がっていました」。

 

 強肩を武器に1軍での出場機会を増やし、14年に109試合出場で課題の打撃も打率.2642本塁打。努力はウソをつかない。正捕手をつかみかけた。17年のシーズン途中に日本ハムへトレード移籍。ファームの鎌ケ谷でも黙々と汗を流す姿が見られた。高橋氏は「野球への情熱が伝わってくる選手なのでもう一花咲かせてほしいですね」と願う。吉報は届くか――。