東京五輪・パラリンピック組織委員会が23日、同大会の観戦者ガイドラインを公表した。会場での飲酒は全面禁止となり、アルコール飲料の持ち込みも禁止。会場内での酒類販売も見送られた。

 

 組織委はアルコール飲料会社「アサヒビール」とスポンサー契約をしている配慮もあり、販売を容認する方針を固めていたが、飲食店の酒類提供を制限している中で五輪が「特別扱い」することに批判の声が殺到。断念へと追い込まれた。

 

 結果的には酒類販売が見送りとなったが、組織委に対して怒りの声が多い。SNS、ネット上では、「組織委で働く連中の頭の中には、国民の反応に対する意識のかけらもなく、如何に五輪を盛り上げるか、そのことしか頭にないことがよくわかった。そして次々と常識外れの企画をしては、それが外部に漏れて国民の激しい批判を浴びた時に、「じゃぁ、これはやめよう」ということで中止するという発想なんだろうな。そもそも企画会議の段階で、こういう意見が出て、しかもそれを止める人間が誰もおらず、すんなりその企画が突き進んでしまうこと自体が、我々の感覚とは掛け離れているとしか思えない」、「組織委は何考えているんだか。お酒を出せない状態で飲食店が苦労しているのに、五輪では可能とかの議論になること自体、ナンセンス!感染者の増減も必要ですが、毎日亡くなっている人の数のほうが胸が痛みます」などの書き込みが。

 

 民意からあまりにもかけ離れた組織委の対応に不信感が募る。本大会に向けて信頼を回復できるだろうか。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!