体操男子で16年リオ五輪団体金メダルの白井健三が16日、日体大で会見を開き、現役引退を発表した。

 

 白井は13年に日本最年少の17歳1か月で世界選手権の金メダルを獲得。「ひねり王子」の愛称で世界に衝撃を与え、16年リオ五輪での団体金メダルも日本勢史上最年少の19歳11か月で達成した。

 

 エース・内村航平の軽症者として期待されたが、その後は故障に悩まされた。五輪選考会では、個人総合で争う4月の全日本選手権30人中28位。6月の全日本種目別では床運動の決勝で2位に入ったが日本協会の定める選考基準をクリアならず、2大会連続の五輪出場を逃した。

 

 24歳での電撃引退にネット上では驚きの声が多かったが、「ひねり王子を初めて見た時に内村選手の後継として日本体操界を牽引していくのだろうと思うほどの鮮烈な印象を受けました。何よりも回転の速さと美しさに圧倒された印象を今でも忘れません。今後は後身の育成にあたられるようですので、第二第三の白井健三を育ててください。これからも応援しています」、「まだまだお若いから、もう少し頑張ってくれないかな!って思うのが本心だけど、白井さんが決断し、未練がないというのであれば、本人も納得の素晴らしい体操人生だったんでしょう!私たちも白井さんの演技に何回も驚かされ、何回も圧倒されました!ゆっくり体休めてください!!本当にお疲れ様でした」と温かいメッセージも。今後は指導者として後進の育成に全力を注ぐ。紆余曲折を経た体操人生は今後の人生に必ず生きるだろう。

By New Road 編集部

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