12日に開催されたサッカー欧州選手権のデンマーク―フィンランド戦で前半40分すぎ、デンマーク代表のMFエリクセンが突然ピッチに倒れた。すぐに周りにいた選手たちはベンチに向かってスタッフを呼んだが、倒れたエリクセンは駆けつけたスタッフの呼びかけに応じない。すぐに心臓マッサージが始まり、動揺を隠せないデンマークの選手たちは円陣を組んで祈る格好を続けた。倒れてから15分が経過すると、エリクセンは担架に乗せられてピッチの外に運ばれた。大会の公式ツイッターによると、エリクセンは「安定した状態で病院へ搬送された」という。搬送後に容態が安定したという知らせを受けて約1時間50分後に試合が再開。フィンランドが1-0で勝利し、大会初白星を飾った。

 

 試合を観戦していた欧州在住のサッカージャーナリストは「本当に突然の出来事だった。29歳とまだ若いし持病を持っていたとは聞いていない。インテルでプレーし、デンマーク代表でも攻撃の中心として活躍していただけに信じられない。意識は取り戻したと聞いたけど、まだ予断は許さない。全快になることを祈るばかりです」と声を震わせる。

 

 SNS、ネット上でも、「現段階で、意識が戻り、容態も安定しているみたいで、本当に、本当に良かった。迅速な対応をしてくれた医療スタッフと審判。動揺するエリクセンの奥さんに寄り添ってケアしていたケアー、シュマイケル。そして倒れたエリクセンを囲んで視線を遮ってひたすら祈り続けていたデンマークのメンバー。敵チームにも関わらず無事を祈りサポートしたフィンランドのメンバー、そして騒ぐことも無くチャントで応援するなどして待ち続けたスタジアムのファン。本当に周りの方々の温かい行動が素敵でした。エリクセンが無事に戻ってきてまた前のような素晴らしいプレーが出来るように祈っています」、「突然の意識不明になるのはとても危険。混乱する場面であるけど、その中でも、チームメイトや相手のチーム、主審の取った行動は本当に素晴らしかったと思う。意識戻って本当に安堵しました。ゆっくり休んで元気な姿をまたピッチで見たいです」などエリクソンの回復を願うコメントが殺到した。

By New Road 編集部

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