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◆2時間半中断も我慢 逆転優勝

松山英樹がマスターズ優勝後初めて参戦したツアー「ATTバイロン・ネルソン」は、韓国人のイ・キョンフンが頂点に立った。

 

最終日をトップと1打差の2位でスタートしたイ・キョンフンはスコアを6つ伸ばし、通算25アンダー。2位に3打差をつける逆転勝利だった。勝因の1つは忍耐。悪天候により2時間半の中断し、スコアメイクに苦しむ選手もいる中、集中力を切らさず我慢強くプレーした。

 

この大会は昨年、新型コロナウイルスの感染拡大で中止された。おととしは、カン・スンフンが優勝しており、これで韓国人選手の連覇となった。

 

今大会の開幕前、米国では「韓国人選手が成績以外の部分で、また話題を提供しないといいのだが」などの声が上がっていた。マスターズではキム・シウーがパターを叩きつけて破損し、その翌週のRBCヘリテージではカン・スンフンがパターを蹴り上げた場面がメディアで取り上げられたからだ。

 

こうした不安を払しょくするように、イ・キョンフンは優勝争いで注目を集めた。また、ツアー初優勝を決めた瞬間、静かにキャップを取って小さくお辞儀する姿がファンの好感を読んだ。

 

◆日米でプレーもマナーも賞賛

米国のSNSなどでは「プレーもマナーも素晴らしかった。韓国人選手の負の連鎖を断ち切る優勝だった」、「ゴルフファンは今後、イ・キョンフンの名前をリーダーボードで見る機会が増えるだろう」と称えた。

 

日本でも「今後も米国ツアーで優勝できそうな力を感じた。マナーも紳士のスポーツにふさわしかった」、「松山英樹は世界のトップレベルで戦える選手だが、日本人選手は他に米国ツアーで優勝や優勝争いできる選手がなかなか出てこない。男子も女子も韓国人選手は複数の選手が米国ツアーで活躍しているので、日本が参考になる育成システムがあるのではないか」などの意見が上がった。

 

なお、日本人選手は小平智が通算17アンダーで13位タイ、松山英樹は通算12アンダーで39位タイだった。

By New Road 編集部

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