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レイズ・筒香が戦力外 本塁打の内容から見える致命的な弱点

◆今季本塁打0 昨季は8本

レイズの筒香嘉智がメジャー40人枠から外れ、事実上の戦力外となった。今後はマイナー降格か、日本のプロ野球を含めた他球団への移籍を選択することになる。

 

筒香は2019年オフにポスティングシステム(入札制度)を利用して、DeNAからレイズに移籍。2年契約を結んだ。2016年に44本塁打でタイトルを獲得するなど、日本では通算205本塁打を記録。レイズでも主軸が期待されていた。

 

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に試合数が減少した昨シーズンは51試合で打率.197、8本塁打、24打点と低迷。メジャー2年目の今シーズンも26試合で打率.167、0本塁打、5打点と期待に応えられなかった。

 

スポーツ紙の野球担当記者は、筒香がメジャーで苦しんだ理由に「ストレートへの」対応を挙げる。力のあるメジャーリーガーのストレートに力負けする場面が目立ち「筒香は日本人としては体が大きいが、日本にいるときからパワー勝負に強いタイプではなかった。ストレートを待ちながら変化球を本塁打にできる器用なタイプ。メジャーには150キロを超えるストレートを投げる選手ばかりで、同じ150キロでも日本人投手より球威があったり、動いたりするので対応は難しい。当然、メジャーの各球団はデータから筒香に対してはストレート中心の攻めをしている」と説明した。

 

筒香のメジャー初本塁打は昨年7月24日、ブルージェイズの柳賢振からだった。2019年に防御率2.32でアジア出身選手初となる最優秀防御率のタイトルを獲得している左腕。コントロールが良く、チェンジアップを武器に高い奪三振率を誇る。筒香がスタンドに運んだのは143キロのストレートだった。

 

この一発を含めて、筒香は昨シーズン8本の本塁打を放っている。そのうち、5本がカーブやチェンジアップなどの変化球で、150キロを超えるストレートをスタンドに運んだのは9月19日のオリオールズ戦で、ジョージ・ロペスが投じた153キロのストレートをとらえた1本だけだった。

 

そして、8本のうち6本を2ストライクから放っている。追い込まれてからもスタンドに運ぶ力があるともいえるが、ほとんどは決め球の変化球が甘いコースにきたものだった。

 

レイズでは思うような結果を出せなかった筒香だが、まだ29歳。マイナー降格を選ぶのも、移籍先を探すのも簡単ではないが、日本で見せたような輝きを取り戻す時間やチャンスはある。