運動しなくなると、人間はどうなるでしょうか。ご存じの通り、体重は増えて肌ツヤはなくなり、見た目も悪くなります。しかし本質的な問題は、そこからくる別のことなのかもしれません。あくまで主観ですが、つまり日光を浴びていないことや見た目が悪くなることから思考が卑屈・偏屈になり、闇へ落ちていくことです。
私はNew Roadの運営に携わっている身ながら、実は20年以上にわたって運動から逃げてきました。最後に運動したのは、小学生のとき親に無理やり入れさせられたサッカー教室です。そのため、体力のなさと体形の悪化、自己肯定感の低下が起きていました。なんなら自己肯定感の低下によって、さらに運動が億劫になっているという最悪の状態です。
運動をしない
↓
体系が悪くなる
↓
自分が嫌いになる
↓
自己肯定感の低下
↓
何かに挑戦するのが嫌になる
↓
運動から逃げるようになる
…という無限ループです。私の苦手なこと上位3つが「努力」「運動」「汗をかくこと」なので、まさに負のループまっしぐらでした。そんな私が、最近になって少し運動するようになりました。今回は、その経緯についてご紹介します。
目次
たった一つの事:イベントに参加してみた
特に何か大きな出来事があったり、決断したりしたわけではありません。行ったのは、「ランニングイベントに参加する」ことだけです。New Roadの運営に関わっている中、初心者向けのランニングイベント『隅田川 TWILIGHT RUN』を開催することになったのがキッカケ。「一緒に参加しよう」と誘ってもらい、興味が半分と「マジか」という感情が混在したまま勢いで参加を決めてしまいました。
勢いというのは怖いもの。「参加します」とは言いましたが、イベント開催は1カ月半後。そして恐怖のイベント当日は、あっという間に訪れました。成人を過ぎると、時間が経つのが早く感じます。台風や雷雨が襲ってくることを半分願いながら、4年前に買った新品のスポーツウェアを丁寧に折りたたんでカバンに入れたのが前日。当日は清々しいほどの晴天だったので、カバンを持ってそっと家を出ました。悪天候を引き起こしてくれる神様は、残念ながらいなかったようです。
参考:【イベントレポート】New Road主催の初イベント「隅田川 TWILIGHT RUN」
教えてもらった3つの走り方ポイント
イベントが始まると、走る前にNew Road編集長でランニングコーチでもある三河さんが、走り方についてレクチャーしてくれました。教わったのは、主に以下の3点です。
- 重心を前に・前傾姿勢:体を少し前に倒すことで、自然と前進する力が増す
- 体の向きをまっすぐにする:足の向きがまっすぐじゃないと、走る力を無駄に消費したり疲労に繋がったりする
- ヒールアップ:かかとをお尻に近づけるイメージで足を上げると、スムーズな走りが可能になる
初心者ランナー向けの内容とのことでしたが、今まで走り方と言えば「腿を上げて前に出せ!」しか教えられてこなかったので新鮮でした。スポーツは気合と精神の象徴だと思っていたので、「楽に走ることが大切です」と教えてくれた三河さんには感謝しかありません。
ランニングスタート
いざ走ってみて驚いたのが、意外と走れることです。運動から長く遠ざかっていましたが、自分で自分を勝手に諦めていただけで、25分くらいは意外とそこまで苦痛に感じることなく走れました。何よりも、楽に走るやり方に忠実に従ったのは大きかったと思います。
あとは、誰かと一緒に走ることが自分のメンタルの支えになりました。その他にも、川から来る風がさわやかで、それもテンションを上げてくれた一つの要因です。色んなプラスの要素があって走り切れたのは間違いありませんが、何でもやってみないと分からないものです。
きつくなってくる後半戦
そうは言っても、やはり後半はきつくなってきます。長く自分を甘やかしてきたのに、最後まで走り切ろうなんて都合が良かったですね。しかし、せっかく参加したので最後までゴールをしたいという想いは強く、結論からいうとゴールできました。後半からは、次の2つしか頭になかったかなと思います。
- ここで足を止めたら恐らく諦めが発生して途中でやめてしまうだろうし、もったいないから一応足を前に出すことだけはやろう
- 「次の電柱まで足を止めずに行こう」と小さな課題に分解する
もったいない精神と、課題を分解する力に助けられて最後まで走り切れました。
今回の学び
今回のランニングイベントに参加してみて、大きな学びは3つあったと感じています。
- 勝手に無理だと思っているだけで、想定の2倍くらいは動ける
- 自分一人で運動をしようとせず巻き込まれてみるのが大事
- 運動をしてみると気持ちがいい
勝手に無理だと思っているだけで、想定の2倍くらいは動ける
「自分なんか」と思っていましたが、意外と動けます。人間は丈夫にできていました。急激なインターバルトレーニングとかはもちろん無理かもしれませんが、軽めのランニングなら問題ありません。
今回は40分ほど走りましたが、まずは20分くらいのランニングなら意外といけるのではないでしょうか。まずは、やってみることが大事です。結果的に無理だったとしても、ちょっと動けば結局のところ気分は良くなります。
自分一人で運動しようとせず巻き込まれてみるのが大事
あれこれ理由を付けて運動しないのは、自分だけで運動しようとしているからだということが今回わかりました。こうしたイベントにとりあえず参加してみて、逃げられないように自分を軽く追い込んでみるのも一つの手です。
運動をしてみると気持ちがいい
当たり前のことのようですが、風にあたりながら走るのは気持ちがいいものです。いつもスマホやパソコンなどの20インチ以下の世界で満足していましたが、世界は広いことを感じました。何十倍もの広さの世界の中で走ると、自分が意図してなかった景色に触れられ、風に当たって非常に気持ちがいい(その後のビールもおいしかったですが…)。まとめると、言ってしまえば「ランニングイベントに参加する」だけの行動なのですが、実際のところ良いことだらけでした。
意外と継続して運動している
風に吹かれるのが気持ち良くて、イベント後も外に出て運動するようになりました。ランニングではないのですが、週に2回ほど1~1時間半ほどウォーキングしています。定期的に運動することは、別に偉いことでも何でもありません。しかし、運動することの気持ち良さと、運動した自分に対する誇らしさが好きになりました。
今後もイベント開催予定です!
New Roadでは、今後も初心者の方向けのスポーツイベントを開催予定です。「家の中にずっといるな…」最近運動していないな…」「こんな自分でも大丈夫かな?」という方にこそ、ぜひご参加いただけると嬉しいです!
ここまで読んでいただいて分かる通り、私こそ運動得意な人間ではありません。スポーツが身近になるように、New Roadは今後も記事発信とイベント開催を行っていきます。イベントについては随時お知らせしますので、ご期待ください!

IT企業を渡り歩き、法人営業とメディア運営を行う。高校時代まで吹奏楽部に所属し、スポーツは主に観戦する側。休日はもっぱらサッカーとアメフト観戦。最近の目標はトライアスロンに挑戦することで、その一歩として、自転車を購入。スポーツの興奮や裏側を共有するメディアを通して、スポーツの面白さを届けられたらと思い活動中。