自転車は長年プロのスポーツとして大人気だったが、1992年バルセロナオリンピックからプロの選手が参加したことで、一躍脚光を浴びた競技だ。傾斜がついたトラックでのレースはスピード感があり、一気に勝負がつくのが魅力である。東京五輪でも実施される自転車(トラック)競技について、どのような種目なのか詳しく解説しよう。

目次

自転車(トラック)の競技概要

東京五輪では、6種類の自転車競技が実施される。その中でトラックは、250mの傾斜のついたトラックを走る競技種目だ。チームスプリントは男子が1チーム3人、女子が1チーム2人で行い、一周走った時点でトップの選手がコースから外れていく。そして、最後の選手がゴールラインを超えた時点でそのタイムを競うのだ。また、マディソンは2人で1組となって男子は50km、女子は30kmを走る。途中で選手交代できるが、交代時のハンドスリングも見どころの一つだ。このほかにも、種目それぞれの面白さがある。

日本人としては1984年のロサンゼルスオリンピックにおいて、スプリントで坂本勉選手が銅メダルを獲得した。さらに、1996年のアトランタでは1kmトライアルで十文字貴信選手が銅メダルを獲得している。

東京五輪|自転車(トラック)の競技スケジュール

  • 女子チームスプリント決勝ほか 8/2(月) 15:30-18:30
  • 女子チームパシュート決勝ほか 8/3(火) 15:30-18:10
  • 男子チームパシュート決勝ほか 8/4(水) 15:30-19:00
  • 女子ケイリン決勝ほか 8/5(木) 15:30-18:50
  • 男子スプリント決勝ほか 8/6(金) 15:30-19:15
  • 男子マディソン決勝ほか 8/7(土) 15:30-18:25
  • 女子スプリント決勝ほか 8/8(日) 10:00-13:15

東京五輪|自転車(トラック)の日本人出場選手

氏名

年齢

所属

戦歴

梶原 悠未

24

筑波大大学院

17~19年アジア選手権オムニアム3連覇

18年アジア大会オムニアム金メダル

20年世界選手権オムニアム金メダル

小林 優香

27

日本競輪選手会

19年アジア選手権ケイリン優勝

中村 妃智

28

日本写真判定

19年アジア選手権団体追い抜き2位

新田 祐大

35

日本競輪選手会

12年ロンドン五輪チームスプリント8位

19年世界選手権ケイリン2位

橋本 英也

27

日本競輪選手会

18年アジア大会オムニアム優勝

脇本 雄太

32

日本競輪選手会

16年リオデジャネイロ五輪ケイリン13位

20年世界選手権ケイリン2位

まとめ

東京五輪では、アジア選手権やアジア大会で活躍した日本人選手が揃う。過去にもメダル獲得の実績がある競技であり、どのような結果を残せるか期待される。6種類の種目ごとに面白さや見どころがあるので、違いを楽しむのも良いだろう。そのスピード感や駆け引きに、きっと引きつけられるはずだ。

By New Road 編集部

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