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6場所出場停止処分 朝乃山は角界を去るつもりだったのか 引退届を提出したわけ

大関の朝乃山が、日本相撲協会による新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反したとして、6場所出場停止と50%の減給6カ月の懲戒処分を受けた。

 

複数の報道機関によると、朝乃山はガイドラインで不要不急の外出が制限されているにもかかわらず、今年1月の初場所前から先月の夏場所前にかけて計10回、接待を伴う飲食店に出入りしていたという。さらに、協会の聞き取りに対し、最初は虚偽の報告をしていた。

 

6場所の出場停止で、朝乃山は番付を幕下以下まで下げることが確実となった。将来の横綱候補と言われ、大関まで駆け上がったが、ガイドライン違反と虚偽報告の代償は大きかった。

 

朝乃山が提出していた引退届は、協会に受理されなかった。今後、協会に迷惑をかける行為があった場合に預かっている引退届を受理することや、それを了承する誓約書を提出することが条件に付けられた。

 

結果的に未受理となった引退届。最高位の横綱まであと一歩まで上り詰めた朝乃山は角界を去るつもりだったのか。スポーツ紙の相撲担当記者は「その可能性は極めて低い」と指摘する。そして、引退届を提出した意図を説明する。

 

「阿炎や元時津海の時津風親方のガイドライン違反で、角界は厳しく批判されていた。その矢先に、大関がガイドライン違反。しかも虚偽報告。厳しい処分は避けられないと思った朝乃山は最大限の反省の意を示すために、引退届提出で先手を打った」。

 

昨年7月にガイドライン違反が発覚した当時前頭の阿炎は、3場所出場停止と50%の減給5カ月の処分を受けた。朝乃山は大関という地位の責任も問われ、阿炎以上に重い処分が予想されていた。本人も関係者も引退届が受理されるとは考えておらず、引退も辞さないほど反省していると態度で示すことで、処分の軽減を狙ったという。

 

6カ月出場停止の重い処分を受け、大きく番付を落として出直すことになった朝乃山。力士としての力は、これまでの相撲人生で証明している。再挑戦の機会を与えた協会の判断や、再び大関に戻ってくると期待するファンの思いに応えるためには、土俵で結果を出すしかない。