海外男子メジャーのマスターズで、松山英樹が悲願のメジャー初制覇を達成。マスターズ覇者に贈られるグリーンジャケットに袖を通す初のアジア人選手となった。米国や欧州からも祝福の声が多く届けられる中、韓国メディアの「ある報道」に不快を露わにする声が。

 

 スポーツメディア・スポーツ傾向は今年のマスターズ最終ラウンドの米国で世帯視聴率が5.5%だったと紹介。19年大会より視聴率が13%低く、18年大会と比較すると27%も下落したことを指摘した。また、同国メディア・文化日報も近年の大会と比べて視聴率が「はるかに低かった」とその原因を分析。米国で注目度の高かった実力者たちの不振を挙げた上で、「最近2年間顕著な成績を出せなかった松山英樹というアジア人選手の快走は、どうしても米国人の目を引くためには力不足だった」と手厳しかった。

 

 スポーツ紙のゴルフ担当は「せっかくの快挙なのに、低視聴率に焦点を当てて松山が人気で力不足と報じられるのは悲しいですよね。韓国のゴルファーは親日家が多く、日本のツアーでも活躍している選手が多い。選手同士はお互い切磋琢磨してレベルアップしている。こういう記事が出ると選手たちも悲しく思うんじゃないでしょうか」と報道に疑念を呈する。

 

 SNSやネット上では「トーマス、ジョンソン、マキロイ、ケプカといった錚々たるプレイヤーですら歯が立たないほどに、今年のオーガスタ・ナショナルは厳しいコースセッティングだったというのが事実。松山はそのコースに勝ったのです」、「松山が最終組の場合とタイガーが最終組の場合では視聴率に差が出るのは当然です。しかし酷評する意味がないし、そのことでまたもや日本との距離も深まってしまった。メジャーにて韓国女子が最終組と米女子が最終組になってたときもくだらないことは考えずに応援していたけどなあ」などのコメントが。松山の歴史的快挙が視聴率の尺度だけで測れないのは間違いない事実だろう。

By New Road 編集部

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