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巨人・大城が一塁で出場 原監督が捕手を固定できない事情とは

◆開幕10試合で方針転換

開幕からマスクをかぶり正捕手候補とされていた巨人の大城卓三が、2試合連続で一塁手として先発出場している。原辰徳監督は開幕前に「今シーズンは誰かが捕手のレギュラーをつかんでほしい」と話していたが、わずか10試合ほどで“方針転換”した形だ。

 

有言実行できない背景には、調子が上がらないチームの深刻な打撃がある。チーム打率.219、得点38は、ともにリーグ5位と低迷。ここまで13試合を終えて5勝5敗3引き分けで、首位の阪神に2.5ゲーム差をつけられている。

 

得点源として期待しているメジャー通算292発コンビのエリック・テームズとジャスティン・スモークは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で合流が遅れている。さらに、打線の中心を担う丸佳浩、中島宏之、ゼラス・ウィーラーの新型コロナ感染が明らかになり、戦線離脱を余儀なくされた。

 

こうした危機的状況に、原監督は打撃を高く評価している大城に頼らざるを得ないという。スポーツ紙の巨人担当記者は「原監督も大城を打てる捕手として育てたい気持ちはある。ただ、大城はリードを含めた守備面に不安がある。本人も自覚していて、捕手として出場すると打撃のことを考える余裕はなく、結果的に持ち味の打力は発揮できず、守備も及第点に届かないのでチームにプラスがない」と説明した。

 

そして、「今の打線に大城は不可欠。新型コロナの影響で主力を欠く不運もあるが、進退問題を避けたい原監督に辛抱強く大城を育てる余裕はないでしょう」と続けた。原監督の捕手に対する考え方は、打力には目をつぶり扇の要を育成する大切さを説いた野村克也氏や、打率が2割前半でも守備力を重視して甲斐拓也を使い続けてきたソフトバンクの工藤公康監督らバッテリー出身の監督とは大きく違うとも指摘した。

 

◆進退問題避けたい原監督

巨人の捕手陣については、犠打の1打席だけしかバッターボックスに立っていない小林誠司が「打力」を理由に2軍落ちし、代わりに昇格させた岸田は代打で1打席に立っただけ。打力が課題の炭谷銀仁朗がスタメンマスクをかぶっている。