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◆10年ぶり親善試合 日本が韓国に圧勝

10年ぶりとなったサッカー日本代表と韓国代表の親善試合は、日本が3-0で圧勝した。ライバルを寄せ付けない日本の勝利だったが、後味の悪さが残る一戦となった。

 

問題の場面は後半23分だった。韓国の選手が日本のセンターバック冨安健洋の顔に左手で強打し、口から出血させた。競り合いではなく、ボールから数十メートル離れたところで起きたことだった。このプレーにより冨安は一時、ピッチを離れた。

 

冨安は試合後、自身のインスタグラムで「相手選手からの肘打ちの件ですが試合中には起こり得ることで、彼が故意的にやった事ではないと信じています。もうすでに謝罪のメッセージも受け取っていますし、大きな問題にならない事を願っています!」とコメントした。

 

これに対し、韓国のサポーターは「けがが早く治ることを願っています」、「私たち韓国人は、あのプレーを謝罪したい」、「試合は最初から最後まで日本が勝っていました。完敗です」などのコメントが寄せられた。韓国の国内でも問題視され、スポーツ朝鮮は「試合に負けただけなく、マナーでも負けた」と報じている。

 

◆後味悪いプレーに韓国サポーター謝罪

自分の国の代表選手のラフプレーが不適切だったと認め、サポーターは謝罪した形だが、日本のサポーターからは別のことを求める声が上がっている。インターネット上では「必要なのは謝罪ではなくてペナルティ―。厳しい基準を設けないと再発防止につながらない」、「主催者の問題。多くの国民が心配していたことが起こった。なぜ、親善試合の相手が韓国だったのか理由を説明してほしい」、「当事者を叱責し、他の選手を含めて同じようなプレーが二度と起こさないようにしなければいけない。なぜプレーと関係ないところで起きたのか、原因を究明してほしい」といった意見があった。

 

両国の友好を深める目的の親善試合。試合結果や内容以上に、ラフプレーや親善試合の在り方が問われる後味の悪さが残る結果となった。

By New Road 編集部

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