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ソフトバンクにまたも新星が 千賀、石川を超える潜在能力の「プロ0勝右腕」は

 ソフトバンクは無限の可能性を秘めた逸材が次々に出現する。昨季に最多勝と最優秀防御率の2冠に輝いた千賀滉大、千賀と共に最多勝を獲得した石川柊太に潜在能力ではヒケを取らない右腕が順調な調整ぶりで先発ローテーション入りをアピールしている。3年目右腕・杉山一樹だ。

 193センチ、95キロからの恵まれた体格で最速157キロの直球、縦に鋭く落ちるスライダーで相手打者をねじ伏せる。1年目の19年は春季キャンプの終盤にバント処理練習で右足首を捻挫して出遅れたことが影響し、2試合登板のみ。昨年のシーズン途中に救援で頭角を現し、11試合登板で00敗1ホールド、防御率2.16と手応えをつかんだ。日本シリーズの巨人戦では2戦目に岡本和真を154キロ直球で空振り三振に仕留めるなど、150キロ台中盤の直球を連発して球場がどよめいた。

 

 「プロ入団以来まだ白星はありませんが、身体能力の高さは千賀、石川を凌駕するほどです。直球もカット気味に変化して球質が重いので打者は打球が飛ばない。千賀、東浜巨の調整が遅れていますが、杉山が順調にコンディションを挙げれば十分に穴は埋められるでしょう」(ソフトバンク担当記者)

 

 先発に転向した今季。覚醒の時は近づいている。2日のオープン戦・中日戦(ペイペイドーム)では31安打無失点と完ぺきな内容。自己最速タイの157キロを出すなど順調な調整ぶりをアピールした。

 

 投球を視察した他球団のスコアラーは「杉山は他の投手と積んでいるエンジンが違う。ソフトバンクでなければ昨年から先発で投げていたでしょう。イメージはサファテに近い感じ。直球にボールを当てることさえも難しい。スライダーも途中までは直球に見える軌道なので見極めるのに神経を使う。速球派にありがちな制球で自滅するタイプでないし、厄介ですよ」と嘆く。

 

 4年連続日本一を目指す今季も投打で死角はない。現時点で先発ローテーションは石川、サブマリン・高橋礼、40歳左腕・和田毅が当確。残りの3枠を杉山、復活を期す武田翔太、昨季4勝を挙げた左腕・笠谷俊介、昨季ウエスタンで最多勝、最優秀防御率に輝いた大竹耕太郎、粘りの投球が身上の二保旭で競う。4番手以降に他球団ならエース格の投手たちがズラリそろう。他球団が羨望の眼差しで見つめる先発争いを杉山は勝ち抜けるか。今年はこの右腕を要注目だ。