新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しがみえず、開幕が近づくプロスポーツも大きな影響を受けている。日本政府はスポーツに関する入国の特例を一時停止し、外国人選手の来日にめどが立たない状況だ。

 

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◆巨人の両打ち新外国人も来日できず

昨シーズンは大リーグのジャイアンツでプレーし、巨人への加入が決まったジャステイン・スモーク内野手(34)も、チームに合流できていない。スイッチヒッターのスモークは、メジャー通算11年間で、打率.229、196本塁打、570打点。

 

◆3年連続20本塁打超 球宴出場も

38本塁打を記録した2017年には、自身初のオールスターに選出されている。2019年まで3年連続で20本塁打以上をマーク。昨シーズンはブルワーズとジャイアンツで36試合に出場し、打率.176、5本塁打、15打点だった。

 

◆阿部慎之助の「10」継承

背番号は阿部慎之助2軍監督が現役時代につけていた「10」。球団の期待が表れている。スモークは「伝統あるチームでプレーできる素晴らしい機会を楽しみにしています。そして、日本のジャイアンツファンの前で、優勝できることを楽しみにしております。待っていてください!」とコメント。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者はツイッターで「契約は600万ドル(約6億1800万円)を保証し、出来高が付く」と投稿している。

◆ダルの大記録止める一発

日本人メジャーリーガーと縁があるスモーク。昨シーズンは8月13日のカブス戦で、ダルビッシュ有からソロ本塁打。7回1アウトまでノーヒットノーランだったダルビッシュに一矢を報いる一発だった。シーズンを通して5本しか本塁打を許していない右腕からの本塁打は、強いインパクトを残した。

 

◆イチロー・岩隈・川崎とプレー

スモークは2010年から2014年はマリナーズでプレーし、イチローや岩隈久志、川崎宗則とチームメートだった。岩隈のメジャー初登板となった2012年4月20日のホワイトソックス戦では、4番として3番・イチローとクリーンアップを形成した。川崎のメジャーデビュー戦となった2012年4月7日アスレチック戦でも、3番・イチローの後ろに座った。イチローとともに打点を挙げて勝利に貢献。川崎の初出場に花を添えた。

 

◆メジャー96発の新外国人も合流できず

巨人は今オフに、ナショナルズからFAとなっていたメジャー通算96本塁打のエリック・テームズ内野手(34)も獲得した。ただ、新型コロナの感染拡大が続く現状では、テームズもスモークと同様、いつ来日できるのか不透明だ。

 

昨シーズン、リーグトップタイの135本塁打を記録した打線に、メジャー通算292発のコンビが加入。超強力打線で9年ぶりの日本一奪回を目指すチームに、感染症という見えない敵が立ちふさがっている。

By New Road 編集部

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