アメリカンドリームを手にしようと、世界各国から選手が集まるメジャーリーグ。大リーグ公式サイトは、全30球団の番記者による「歴代最高の外国人契約」を発表し、日本人も2人が選ばれた。

 

岩村と大谷が歴代1位

1人目は、2006年からレイズでプレーした岩村明憲選手。「球団初の日本人選手で、すぐにファンに愛される存在となった。2008年のワールドシリーズ進出に重要な役割を担った」と評している。在籍した3年間で344試合に出場。上位打線でチームを引っ張り、通算打率.281を記録したことも評価されている。また、岩村が球団の日本人マーケット開拓の一助となり、2019年オフにポスティングシステムでDeNAから筒香嘉智を獲得することにつながったとしている。

 

2人目は今シーズンがメジャー4年目となるエンゼルスの大谷翔平選手。投手と野手の二刀流で「日本のベイブ・ルース」と触れている。1年目の2018年には、打者で104試合に出場して、打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁。投手としては、10試合で4勝2敗、防御率3.31、51回2/3で奪三振63の成績を残し、全米野球記者協会による最優秀新人賞を受賞したことを評価した。2019年は肘の手術を受けながら、106試合で18本塁打。昨シーズンはけがに悩まされたが、現在は体に問題はなく、契約が3年残っているとしている。

 

◆イチローは2位 1位は「ミスターマリナーズ」

マリナーズでは、イチロー選手が2位にランクイン。そのイチローの上に立ったのは、プエルトリコ出身のエドガー・マルティネス選手だった。母国の大学で経営を学びながら、夜は2つの工場で仕事をしていた努力家。メジャー通算18年で、打率.312、309本塁打、1261打点。オールスターには7回出場している。マリナーズ一筋で、まさに象徴ともいえる選手だった。岩隈久志投手は5位にランクインしている。

 

◆ヤンキース1位は元サッカー少年

ヤンキースの歴代最高外国人選手には、パナマ出身のマリアノ・リベラ投手が選ばれた。150キロを超えるストレートとカットボールのコンビネーションで、メジャー歴代最多となる652セーブを記録。守護神として確固たる地位を築いた名投手だが、実はサッカー少年だったエピソードも紹介している。

 

リベラはサッカーで足首と膝をけがしたことで、18歳の時に地元のアマチュア野球チームに入り、そこでの投球がヤンキースのスカウトの目に留まった。当時の球速は140キロにも届くかどうかだったが、リベラの運動能力と柔軟性に将来性を感じて契約したという。

 

◆松井と松坂は5位に

ヤンキースの5位には松井秀喜選手、レッドソックスでも5位に松坂大輔投手が入っている。また、パドレスの3位に大塚晶文投手、カージナルスの4位には田口壮選手が入った。野茂英雄投手や黒田博樹投手、石井一久投手や前田健太投手ら、多数の日本人選手が所属したドジャースのベスト5に、日本人は選出されなかった。

By New Road 編集部

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