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◆リーグトップタイ8セーブ目

トヨタ自動車から広島にドラフト1位で入団した栗林良吏が、25日の巨人戦でリーグトップタイとなる8セーブ目を挙げた。

 

8回に6失点して同点にされた広島は、直後の9回に菊池涼介の犠飛で1点を勝ち越し。守護神の栗林は最終回のマウンドを託された。先頭の若林晃弘に対し、初球はストレートでストライクを取ると、2球連続のフォークで空振り三振に斬った。さらに、3番・丸佳浩、4番・岡本和真もフォークで連続三振。巨人の上位打線を12球で片づけ、9-8の乱打戦に決着をつけた。

 

これで栗林は開幕から12試合連続で無失点。12イニングを投げて、許した安打はわずか2本で、三振は18も奪っている。圧巻の投球内容で、ドラフト制度が始まって以降の新人記録まであと1試合と迫った。

 

◆13試合連続記録は2019年の甲斐野

この新人記録を持っているのが、ソフトバンクの甲斐野央。東洋大からドラフト1位で加入した2019年シーズンに、13試合連続無失点の記録をつくった。

 

この年、甲斐野は開幕戦となった3月29日の西武戦で6番手として、延長10回からマウンドに上がった。10回に西武の主軸、山川穂高、森友哉、外崎修汰を3者連続三振に仕留めると、直後の11回にデスパイネが適時打を放ってソフトバンクが勝ち越し。甲斐野は、その裏を無失点で抑えてプロ初登板に白星を手にした。

 

甲斐野はデビューから5月2日の楽天戦まで続いた無失点期間中、ほとんどが同点や僅差の場面で登板した。プレッシャーのかかる中、計12回2/3を投げて被安打4、奪三振18と、広島・栗林に負けない安定感を見せた。

 

記録が止まったのは、乱打戦となった5月3日の楽天戦だった。10-8と2点リードの8回に5番手でマウンドに立つと、1アウト後に山下斐紹に本塁打を許した。2アウト後、茂木栄五郎にもソロを被弾し、甲斐野は1回2失点となった。試合は延長12回にソフトバンクがサヨナラ勝ちしている。

 

エースの大瀬良大地がけがで離脱し、他の先発投手も調子が上がらない中、広島が勝率5割で踏ん張っているのは、ルーキー栗林の存在が大きい。デビューからの12試合連続無失点は、どこまで続くのか注目だ。

By New Road 編集部

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