目次

W杯得点王で優勝

元スペイン代表でヴィッセル神戸でもプレーしたダビド・ビジャ氏が、神戸時代のチームメートだった那須大亮氏のユーチューブにチャンネルに出演した。2019年シーズンを最後に引退したビジャ氏は現在、サッカーから離れ家族と充実した時間を過ごしていると近況を報告し、Jリーグを観戦していることも明かした。

 

現役時代、バレンシアやバルセロナ、アトレティコ・マドリードなど世界屈指のクラブでプレーした。バルセロナではリーグ優勝2回、チャンピオンズリーグ制覇にも貢献した。スペイン代表としても3回、ワールドカップに出場した。2010年の南アフリカ大会では世界の頂点に立ち、自身は得点王に輝いた。2008年にはヨーロッパ選手権で優勝。代表通算59得点は、スペイン歴代最多記録となっている。

 

◆「三笘は久保に似ている」

スペイン史上最高のストライカーはユーチューブで「今シーズン注目するJリーガー」を問われ、3人の名前を挙げた。1人目は今シーズンから神戸で自身がつけた背番号7を継承したMF郷家友太。プロ3年目の昨シーズン、24試合で5得点を挙げ飛躍した。今シーズンも7試合中6試合で先発し、1ゴールをマークしている。

 

チームメートとして一緒にプレーしたビジャ氏は「色んな特徴を持った選手だが、特にファイナルゾーンでのプレーが魅力的。シュートもパスもできる・ペナルティエリアの中でのプレーは非常にいいものがある」と語った。今後に向けて「若い選手なので質の高いプレーを保つことは難しいと思うが、継続することができれば、より高くステップアップできる」とアドバイスを送った。

 

2人目は川崎フロンターレの三笘薫。昨シーズンはJ1の新人記録に並ぶ13得点に12アシストとチームが独走する原動力となり、ベストイレブンにも選ばれた。今シーズンもチームの核となり、東京五輪での活躍も期待されている。ビジャ氏は「昨シーズン最も優秀だと感じた選手の1人」と評価。その理由について「1対1が彼の強み。アシストもでき、攻撃に様々なインパクトを与えられる。彼の攻撃の強みは久保建英に似ている。まだまだ若いので、どれくらいのレベルまで達するのか非常に楽しみな選手」と話した。

 

◆カズに敬意「観に行きたい」

そして、最後に挙げた名前は横浜FCの三浦知良だった。53歳になった今もピッチに立つレジェンドに「日本の1部リーグでプレーしているフィジカルがすごい。競争の中に居続けるのはすごすぎる。自分が今からその位置に戻れといわれても、絶対にできることではない」と敬意を込めた。そして、「本当にすごいプレーをしているので、彼のプレーを観に行きたい」と続けた。スペインでもキングカズの存在はニュースになっているといい「多くの人が知っている。昔のサッカーであれば50歳で現役はあり得たかもしれないが、この時代ではあり得ない挑戦」と語った。

 

今シーズンの優勝予想には川崎フロンターレを挙げ「Jリーグは毎年勢力図が変わるが、川崎はその傾向に影響されないレベル。前線や中盤の選手の質が高く、ボールを奪うのが難しいチーム」と理由を説明した。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!