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◆2/3回を1失点 押し出し含む3四球

ロッテから海外FA権を行使してレッドソックスに移籍した沢村拓一が、メジャー初の対外試合のマウンドに上がった。レイズとのオープン戦に2番手として5回から登板し、2/3回を1安打3四球1失点。予定していた1回を投げ切れずにマウンドを降りた。

 

沢村は先頭打者を右飛に打ち取ると、続く打者は得意のスプリットで空振り三振。簡単に2死を奪った後に、大きく崩れた。9番打者に左翼フェンス直撃の二塁打を許し、そこから3者連続四球で1点を失った。この時点で予定していた球数を超える26球を投じていたため、降板した沢村は「投げながら、すごく神経質になりすぎてしまった。ボール自体は途中まで悪くなかったが、二塁打を打たれてから後続を打ち取れなかったことを深く反省している」と振り返った。

 

レッドソックスは同じア・リーグ東地区のヤンキースを最大のライバルとし、歴史のある球団。過去に松坂大輔や斎藤隆、田沢純一、岡島秀樹ら多くの日本人投手が多く在籍し活躍しているため、地元ファンは沢村にも期している。SNSなどには「素晴らしいスプリットを投げていた。四球で失点したが、活躍を期待させる内容だった」、「レッドソックスのブルペンに、また新たに頼もしい日本人投手が加わった」とコメントが寄せられた。

 

◆沢村と上原を重ねるファン

ファンの期待が大きくなる理由の1つは、中継ぎや守護神として活躍した上原浩治と沢村を重ね合わせているためだ。沢村の背番号19は、上原もつけていた番号。スプリットを武器しているところも同じ。上原はレッドソックスに所属した4年間で230試合に登板し、14勝13敗79セーブ。防御率2.19と抜群の安定感を誇った。特に2013年は、中継ぎ陣が故障や不振で戦列を離れる中、代役で守護神を務めるなど73試合で防御率1.09と驚異的な数字を残した。ワールドシリーズでは胴上げ投手となり、世界一の立役者としてファンの記憶に刻まれている。

 

ファンは沢村に求めることが高いため、初のオープン戦で3つの四球を許したことに「上原のような安定感がなかった」、「抜群のコントロールを誇った上原ほどの期待を持つことは難しい」との意見もあった。登板後に「上半身が少し突っ込む感じがして、腕が自分の感覚より少し遅れてきていた。日本より硬いマウンドに順応していかないといけない」と語った沢村。開幕までに修正して結果を残していけば、期待の裏返しともいえるファンの厳しい声は声援に変わっていくだろう。

 

By New Road 編集部

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