パドレスのダルビッシュ有が「日本のメディアは一体何をしているのか」と疑問を投げかけた。元メジャーリーガーの上原浩治氏のツイッターに呼応したものだ。

 

上原氏は、レッドソックスの沢村拓一が5月29日(日本時間30日)のマーリンズ戦で勝利に貢献する投球をしたことに「吠えてたね~。よく粘った!!おつかれさん。ニュース出るかなぁ。あっ、ダメだ。大谷選手、ダルビッシュ選手が出てるから…(原文まま)」と投稿。

 

このツイートに対し、ダルビッシュは「春先かなり寒いボストン、レベルの高い東地区、ルーキー、タフなリリーバーであれだけ投げてるのに日本のメディアは一体何をしているんだろう」と反応した。

 

今シーズンからメジャーでプレーする沢村は、ここまで18試合で1勝0敗、防御率2.75。中継ぎとしてア・リーグ東地区で首位争いをするチームに貢献している。ダルビッシュは日本メディアが沢村の活躍に見合った報道をしていないと、疑問を投げかけた形だ。

 

ダルビッシュの発言に対し「主張は分からなくはない」と理解を示す一方、違和感を持つ人は少なくない。

 

インターネット上では「メディアは沢村を取り上げていないことはない。新聞やテレビは紙面や時間に限りがある。その中で、世間の関心が高いものに割いていくので仕方ない。需要の問題」、「沢村が守護神だったり、もっと圧倒的な数字を残したりしていたら、取り上げ方も変わってくるはず。ダルビッシュや大谷と比べたら、扱いが小さくなるのは自然」といったコメントが並んだ。

 

また、「この疑問を投げかけると、なぜマイナースポーツをもっと取り上げないのかという話になってくる。スポーツも人気と需要で成り立っているので、多くの人が見たいこと、知りたいことを取り上げなければ逆に不満が出る」、「日本のメディアに限らず、アメリカも沢村を大きくは報道していないし、沢村と同じくらいの成績や役割の中継ぎ投手を大きく扱うことはしていないのではないか」などの指摘もあった。

By New Road 編集部

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