日本ハムが8日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で逆転負けを喫して4連敗。開幕11試合を終えてわずか1勝のみで最下位に低迷している。

 

 8日の同戦では1点リードの8回に宮西尚生をつぎ込んだが、無死満塁のピンチを作り、デスパイネに中犠飛を許して同点に。続く中村晃に2点右前適時打を許した。

 

 重苦しい雰囲気が漂う。7日の同戦で、中田翔が三振後にベンチでバットをたたき割り、次の回の守備から途中交代した。ベンチ裏の通路でつまずいて転倒した中田は右目を負傷。一夜明けたこの日は右目が大きく腫れ上がった姿で現れ、試合を欠場した。中田に代わって一塁で起用された樋口龍之介が2回に先制適時打、5回にも左前適時打と奮闘したが、チームは2分けを挟んで7連敗。ソフトバンク相手には昨季から11連敗で55年の球団ワースト記録を更新と不名誉な記録が並んだ。

 

 スポーツ紙の日本ハム担当記者は「宮西を責めるのは酷な気がします。マウンドで探りながら投げているような感じがしました。3月31日以来の登板で中7日の登板間隔というのは、毎日のように投げている鉄腕からすれば感覚をつかむのが非常に難しい。一週間の間に調整で1イニングでも投げれば状態も違ったと思いますが…」と話す。

 投手陣の台所事情は苦しいが、これ以上借金を増やすわけにはいかない。開幕してまだ2週間も経っていないが、日本ハムは正念場を迎えている。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!