北朝鮮の体育省が、今夏の東京五輪について、「新型コロナウイルスによる世界的な保健の危機状況から選手たちを守るため」だとして参加しない方針を明らかにしたことが大きな反響を呼んでいる。

 

 政治的思惑を推測する見方もあるが、新型コロナウイルスが世界各地で猛威をふるっている状況で、各国が五輪に参加することを当然とみなしてはいけないだろう。

 

 欧州のスポーツジャーナリストは「五輪に選手を派遣させるべきではないと反対する動きは欧州の各地で起きています。イギリス、ブラジル、インドなどでコロナの変異株で感染が拡大しているし、日本に世界各国のアスリートや関係者が集まることで変異株の感染がさらに広がることが一番の恐怖です。ロックダウンをしている国からすれば、海外に選手を派遣することは国民の理解を得られない。北朝鮮の不参加を例外として受け止めない方が良いと思います」。

 日本国内の世論でも東京五輪の開催に前向きでない意見が少なくない。ネット上では、「開催に向けてそのまま突っ走る日本。日本も各国に参加するか確認するなり、IOCに問い合わせたりしたらどうなの。どうしたらいいか分からないまま、仕事を突っ走る様はまるで新入社員を見てるようだ。最後には取戻しが付かない状態になるのは目に見えて明らか。不参加が多ければ中止の判断をIOCに委ねれるんじゃないの」、「別に北朝鮮だけじゃないでしょう。他にも同じ理由で不参加、あるいは一部不参加を表明する国々が出てくるでしょう。今のコロナの世界的状況からしてそれが常識的判断だと思います。逆にこんな状況下で無理にでも槍にでもオリンピック開催しようというのはやはり非常織としか思えません」などのコメントが見られた。

By New Road 編集部

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